�検＾賁弔�によって ページ5
私は勢いのまま、猫が落ちたポイント目がけて川に飛び込んだ。
少し濁っていて目を開くのが辛い。予想以上に川は深さがあった。
もがきながらも、目を凝らす。服が重い。
A「..！」
綺麗な毛並みの白猫が、苦しそうに手足をばたつかせている。
落ち着いて、私は白猫の胴体を持ち上げそのまま水面へと顔を出す。
その瞬間、私の腕を誰かが強く掴み引き上げる。
A「っはぁ..っ..はぁ..。」
こーすけ「何やってんだよっAがおぼれでもしたらどうすんだ馬鹿っ」
私に怒鳴りつけるこーすけ。見上げると、私の腕をしっかり掴んでいたのはこーすけだったのだ。
A「あ..ごめん..だって、いてもたってもいられなくなって..この子に何かあったら、依頼主さんが悲しい思いをしなくちゃならないじゃない..そんなの嫌なんだもん..」
こーすけ「..ったく..まずは自分のことも考えろって..そんなんじゃいつか痛い目見るぞ」
こーすけは未だ、納得のいっていない表情だ。
依頼主の猫もびしょ濡れで少し寒そうではあるが、無事だ。それを確認して、ほっと胸を撫で下ろす。
A「と、とりあえず事務所に戻ろっか..心配掛けてごめんね、こーすけ」
こーすけ「..ほんと..お人好しだな..まぁ、そういうところが好きなんだけどな」
こーすけが眉を下げ、無邪気に笑う。けれど、瞳は真剣そのものだ。
A「っ..な、何いってんのさ..」
こーすけ「照れてんの？..それって脈アリって思っていいんだよな？」
こーすけの顔が眼前まで迫ってくる。妙に余裕ありげな表情に早まる鼓動を抑えることができない。
こーすけが、私の頬に手を添える。
A「っちょ、ちょっと待ってっ..」
何故か抵抗できない。逃げようと思えばいつでも逃げ出せるのに。
私は彼をそのまま受け入れることにした。
「にゃぁ...」
こーすけ「...。」
彼の動きがピタリと制止する。
私に抱かれていた猫が寒そうに震えているのだ。
A「っは、早く暖めてあげないとっ」
私は一度こーすけから距離をとって、急いで事務所へと歩みを進めた。
こーすけが何か叫んでいた気がするけれど気にしている場合ではない。
私自身も少し肌寒いのだ。依頼主のためにも一分でも一秒でも無駄にするわけにはいかない。
第一に依頼主のことを考えるのが当然だ。
私は探偵事務所の所長なのだから。
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ホイミ（元れもん）(プロフ) - るなさん» 更新不定期で申し訳ないです..読んでくださりありがとうございます！近々更新させていただきますorz (2015年7月30日 22時) (
レス) id: 22dd157d8c (このIDを非表示/違反報告)
るな - めっちゃ面白いですっ！俺得ずきるぅぅー！！更新頑張ってください(・ω・)ゞ (2015年7月30日 19時) (レス) id: 9a43d84ef3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - スウさん» 更新不定期ですが..楽しみにしてくださってありがとうございます＾＾ (2014年8月17日 11時) (レス) id: 6447e0c595 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - conさん» ありがとうございます＾＾； (2014年8月17日 11時) (レス) id: 6447e0c595 (このIDを非表示/違反報告)
スウ - 新作だー！アブさんも入ってていいですねｗ更新楽しみに待ってます(´∀｀*)ﾜｸﾜｸ (2014年8月15日 20時) (レス) id: 6c965b37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん | 作成日時：2014年8月14日 17時
