俺のスカート、どこ行った？＃５ (ページ23)

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Nishizono.Side

卒業式前に、こんな体力使うなんて‥‥。

東条「明智、そろそろ行こうぜ！」

明智「おう！」

若林「はぁ‥‥緊張してきた‥‥」

明智「しすぎだから(笑)」

窓の外を眺めていれば、みんなが席を立つ音が耳に入った。

卒業式‥‥始まるんだ。

まさか私が卒業できるなんて思ってもみなかった‥‥。

明智「？、蘭？」

高校なんてただ暇つぶしみたいな感覚で来てたのに。

のぶおに出会って、振り回されて、学校に行こうかなって思う日が増えた。

他の人なんて私が学校来なくてもなんとも思わなかったのに、のぶおだけは「明日は来なさいよ」としつこく連絡くれたっけ。

明智「蘭」

『っひ！』

突然、耳元に聞こえた秀一の声。

右耳をおさえ、バッと声のした方に振り向けば、すぐ近くに秀一の顔があった。

明智「行くぞ」

『あ、う、うんっ』

秀一とまたこうやって、学校生活むかえられるとも思ってなかったから‥‥のぶおには感謝しかないよ。

秀一のあとを追って、教室を出ようとしたら、突然立ち止まった秀一。

その所為で、秀一にドンッとぶつかる。

『ったぁ‥‥

急に止まらないでよ‥‥』

明智「うん‥‥」

『？‥‥秀一？』

思い出のたくさん詰まった、教室を見渡す秀一。

ゆっくりと視線を落とし、私と目が合う。

ドキッ＿＿＿と胸が高鳴った。

明智「‥‥もう二度と

＿＿＿＿俺から離れんなよ」

『‥‥‥‥へっ』

ポンッポンッと私の頭に手を乗せニヤッとして、スタスタと歩き出した秀一。

『‥‥っバカ‥‥‥』

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