▽ ページ5
.
Akechi.Side
『最初はただの嫌がらせだと思って気にしなかった。
‥‥嫌がらせとか母親が原因でよくあるし』
原田「‥‥それで？」
え‥‥よくあるって‥‥なに‥‥。
『だけどだんだん嫌がらせの電話とか手紙が増えて、
どこに行っても視線を感じたり、後つけられたり‥‥。
ついこの前は夜中に石投げられて窓割られた。』
田中「それお母さんに言ったのか？！」
田中の言葉に大きくため息をつく蘭。
また俺の知らない、冷たい目‥‥。
『‥‥言うわけないでしょ』
田中「なんでっ」
『そもそも私がこんなことになっても病院に
来ない時点で母親でもなんでもないから』
「‥‥」
『どうせ電話してもでなかったんでしょ』
わかってたんだ‥‥。
蘭が治療を受けてる時に何回もおばさんに電話した。
でも‥‥一回も出なかったんだ。
『制服汚してごめん。クリーニング代出すよ』
「‥‥いいよ。大丈夫」
『私の気が済まないから』
冷たくそう言われ、
俺は渋々ブレザーを脱ぎ蘭に渡す。
すると蘭はブレザーを受け取り、
そのまま出口へと去って行く。
「えっ蘭！待てよ！」
あんなことがあったのに一人で帰るとか、
何考えてるんだよ‥‥。
そう思って追いかけようとしたら
のぶおに「待ちなさい明智」と引き止められた。
原田「西園は田中に任せなさい。
あんたには聞きたいことがあるんだから」
「‥‥」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむ
| 作成日時：2019年7月15日 16時
