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Akechi.Side
あれから蘭は、
本当たまに、学校に来るようになった。
クラスの奴とかが、話しかけようとするけど、
蘭の人を寄せ付けない雰囲気に負け、
誰も蘭に話しかけようとはしなかった。
‥‥どうにかしないと‥‥
前の俺だったら、逃げてたと思う。
でも、のぶおのおかげで、
いや、のぶおだけじゃない‥‥
蘭も、みんなのおかげで俺は強くなった気がする
次は俺が、蘭を助けるんだ
「蘭」
『‥‥』
机に突っ伏していた蘭を呼ぶと、
ゆっくり体を起こして、冷たい目で俺を見てくる
「ちょっといい？」
蘭を屋上に連れだして、２人っきりになる
『‥‥なに』
「まぁいいから、こっち来いよ」
俺の座る横を叩けば、人ひとり分を開けて横に座った
「傷は？」
『‥‥痛くはない』
「そっか」
俺に呼び出された理由は大体わかってるはずなのに、
自分から喋ろうとしない蘭
「蘭」
『なに』
「俺ってそんな頼りない幼馴染？」
『‥‥』
「俺、ずっと待ってるから
蘭が話してくれるの待ってるから」
俯く蘭に向かって、
今一番伝えたいことを伝える
「だから‥‥一人で抱え込むなよ」
蘭の頭に手を置くと、
ビクッと肩を震わせ「やめて」と
手を優しく、払われる
「ごめんごめん(笑)
俺先戻るけど、蘭は？
まだここにいる？」
『‥‥うん』
「わかった」
蘭を切りつけた奴は、
絶対に見つけ出す。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年7月15日 16時
