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海人「 やった、 」
素早く体を倒して私の伸ばした足の上に頭を乗せた海人。
私の空いた手を握ってふにゃと笑った海人。
『 今日は随分と甘えん坊だね 』
海人「 うん、Aちゃんに甘えたい気分 」
下から私を見上げながら、
今日のリハの話しをし始めた海人。
海人「 配信楽しみだね 」
『 そうだね 』
海人「 Aちゃんといっぱいイチャイチャする 」
『 目的違くない？(笑) 』
「 あははっ！！たしかにそうかも！ 」と
今日一番の笑顔を見せてくれた海人にほっとする。
その安心から海人の頭に手を置いて優しく撫でる。
海人「 え〜、なぁに？ 」
『 んー？、
やっぱ海人の笑顔が一番好きだなーって 』
海人「 本当？ 」
『 嘘ついてどうするの(笑) 』
海人「 でもAちゃん、
最近ラウールくんばっかり構ってる 」
『 ラウールかわいいじゃん 』
「 そうだけど‥‥やだ 」と腰に腕を回して
腹部にぎゅっと抱き着いた海人。
海人「 Aちゃんみんなに優しいからやだ
みんなAちゃんのこと好きになっちゃう 」
『 ‥‥。 』
海人「 ‥‥Aちゃんのこと‥‥
‥‥困らせたいわけじゃない‥‥ 」
『 ‥‥うん、わかってるよ 』
今にも泣き出しそうな海人の頭を優しく撫でると
きゅっと腕に力が入った。
海人「 Aちゃんは優しくて裏表なくて、
俺のワガママも、廉とか紫耀のワガママも
嫌な顔しないでちゃんと聞いてくれるし
そこがAちゃんのいいところだし
そんなAちゃんがみんな大好きなの。
だからみんなAちゃんに憧れるし惹かれる。
でも‥‥そう思うたびにAちゃんが‥‥
遠くに行っちゃう気がして‥‥
離れて行っちゃう気がして‥‥ 」
ぎゅーっとしがみつく海人が
「 ごめんなさい‥‥ 」と小さく謝った。
海人のその言葉にどれほどの思いがあるのか。
私はもっと早くに気付いてあげるべきだった。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2020年9月6日 15時
