俺のスカート、どこ行った？＃２ (ページ17)

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職員室から出てきた若林。

若林「ごめん！お待たせ！」

『チャイム鳴るけど』

若林「うわぁあ！急ごっ！」

足早に教室へ向かう若林と西園。

若林「持ち主の人がたまたま職員室に来てね？ちゃんと渡せたんだ！」

『へぇ‥‥別に聞いてないけど』

若林「出てきた子いたでしょ？職員室から」

『え？あ～‥‥あのぉ、ポニーテールの？』

若林「そうそうそう！」

やけに嬉しそうに話す若林をジト目で見つめる西園。

それに気付いた若林。

若林「な、なに？」

『好きなの？』

若林「るっ！？」

『‥‥る？』

突然変な声を上げて立ち止まった若林。

若林「そ、そんなっ！」

『‥‥まぁ‥‥頑張れ』

そう言って先に教室に入って行く西園。

田中「おぉ、西園。あれ若林も。」

原田「西園、若林ギリギリィ。どしたの？」

若林「ごめん！」

原田「なぁに？なんで遅刻したの？」

原田とそんな会話する原田と若林とは別に、西園は欠伸をしながら自分の席に着く。

若林「遅刻じゃないよ！学校にはいたし！」

原田「その理由を述べよ！」

若林「落とし物見つけたから西園さんと一緒に先生に届けてたんだよ」

原田「へぇ。西園と？で？何割貰ったの？」

若林「財布じゃなくてスマホだから」

楽しそうに笑う生徒達。

堀江「若林と一緒に来たの？」

『玄関でたまたま会っただけ』

小松「若林に着いてってあげるなんて優しいじゃ～ん(笑)」

『バカにしてるでしょ』

茶化される西園の会話を明智は前を向いたまま不機嫌そうに聞いていた。

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