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Wakabayashi.Side
のぶおに言われるがまま、僕は自分の思っている事がどんどん口から出てきた。
「最悪じゃんって思ってた。
思ったけど！遊びだったかもしんないけど！僕は好きだったから！
それが‥‥今思ってることかな‥‥。
‥‥さっきまで好きでした！」
原田「若林！」
「今は‥‥っきよりも嫌いで、でもちょっとだけ好きです‥‥。
それだけです。
返事入りません‥‥連絡先は‥‥消します。」
僕はのぶおの方を見て「終わり」と伝えた。
その時だった。
『嫌いなのにちょっとだけ好きってなに』
山上さんの真後ろに、西園さんが‥‥立っていた。
僕だけじゃなくて、みんなびっくり。
でものぶおだけ無表情で‥‥。
山上「っ‥‥蘭ちゃん‥‥」
『‥‥』
山上さんはすごい驚いた顔して西園さんの名前を呼んだけど、
西園さんは山上さんの方を見向きもせず通りすぎて、のぶおの隣に立ち止まった。
「なん、で」
原田「あたしが呼んだの。若林を慰めるからって」
「え‥‥」
『せっかくの休日なのに』
原田「あんたはいつでも休日になるでしょ」
なんで‥‥僕あんなにひどい事言ったのに‥‥。
原田「あんたさ、相手の気持ちがわからなくて仕方がないわ。
でもあんたも、あんたの友達も軽率な言動が一人の人間を傷つけた。
わからなくてもいい。
けど相手の気持ちを想像するくらいしないと心が、どんっどんっブスになるわよ」
のぶおがそう言ってくれた。
そして、僕達はその場を去った。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年5月12日 14時
