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Nishizono.Side
明智「もしかしてその人に俺の連絡先あげたのも蘭？」
『いや‥‥』
あげたのは私じゃないけど、「東条から貰えば？」って言った記憶が‥‥。
明智「俺がその人と会ってる時、蘭は買い物してたんだ？」
『付き合わされてただけ』
明智「誰」
『え？』
明智「誰の」
グッと掴まれる手首に力が入った。
ここで嘘ついたら‥‥ヤバそう‥‥。
『先生達‥‥』
明智「‥‥じゃあ若林も？」
『まぁ若林くんの服をみんなで選んでたって感じ‥‥？』
正直、結構面白かったし。
まぁでも、若林くんを結局怒らせちゃったけど‥‥。
そう思っていたら、スッ‥‥と手首が緩んだ。
『秀一‥‥？』
明智「お前も」
『？』
お前も‥‥？
明智「お前もそっち側なんだ」
『‥‥は？』
明智「お前だけは‥‥‥‥俺を一人にしないと思ってたのに」
『っ‥‥！』
「帰るわ」と鞄を持って立ち上がる秀一。
そのままリビングを出て行く。
『ちょっ‥‥秀一っ』
明智「‥‥」
『どうしたのっ‥‥。最近変だよ、秀一』
玄関で靴を履いていた秀一を呼び止めるように話しかけた。
でも秀一は私に背を向けたまま、黙っている。
『しゅう((「〜♪〜♪」‥‥』
タイミングがいいのか悪いのか、私の携帯が鳴った。
ポケットから出すと画面には「女装先生」。
明智「‥‥出れば。
俺もう帰るし。話すことも、もうないから」
『‥‥』
ガチャン‥‥と玄関が閉まり、私はいつの間にか切れていた携帯片手に立ち尽くす。
あんな冷たい目、私にはしたことなかったのに‥‥。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年5月12日 14時
