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教室の扉が開き、教室いる全員が扉の方を見る。
扉を開けた人物は、原田を足元からゆっくりと見ていき最後に目を合わせる。
原田「あれ。あんた朝の」
川崎「え。蘭知り合い？」
『道案内した』
遅れてきたのは、２年３組一の秀才、西園蘭。
「西園お前なぁ！」と言う副担任の田中を無視し、原田に近づく。
原田「あんたここの生徒だったのね」
『そうですよ？』
原田「でも朝は助かったわ。ありがとう。」
『いえ』
普通の人と話すように原田と話す西園にクラスメイトは困惑。
東条「蘭なんとも思わねぇの？やばいおじさんだよ？」
明智「‥‥」
『‥‥別に興味ない』
無表情なまま、ただそれだけ言い、明智と東条の席の列の間を通って自分の席へと向かう西園。
原田「あんた髪色すごいわねぇ〜。私でさえ黒髪なのに」
『どうも』
原田「感じ悪い子ね」
東条「‥‥は？」
原田の発言に東条が不機嫌に声を上げた。
けど、西園は席に座り『よく言われます』と。
原田「まぁいいわ。あんたの事は遅刻魔ちゃんって呼ぶわ」
『お好きにどうぞ』
窓の方を見て、教室に入って一回目を合わせたっきり原田と目を合わせなかった西園。
東条「のぶおはぁ」
東条が偉そうに椅子に座りながら言い始めた。
東条「なんでそんなキモイ格好なんですか？」
原田「キモイ？」
東条「ゲイだからですかぁ〜？」
原田「ゲイだからってのとぉ〜、女装するしないっていうのは関係ないんだけど。知らないんだ」
「知らないんだ」
その一言で東条はイライラしはじめた。
おそらく、西園に対して言った原田の態度の時からイラついていたのだろう。
東条「はぁあ？知らねぇよ。
おっさんが女の格好してたらキモイってのが常識だろぉっ？」
原田「はぁあ？！」
そして原田も東条の発言に怒りを覚え怒鳴った。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年4月24日 20時
