▽ ページ44
.
Nishizono.Side
「ああもう！ムカつく！！」
そんな叫び声が聞こえたと思ったら女装先生が自転車をもの凄い顔しながらこいでどこかへ行った。
『こわ‥‥』
教室に入ると田中に「西園、少し待っててもらえるか」と言った。
なんで？と思いながらも自分の席につく。
堀江「おはよ〜蘭」
『おはよ。なにこれ？なに待ち？』
小松「なんか光岡が来てないんだよね〜」
堀江「それでさっき原田先生が出てってさ〜」
まさか光岡くん迎えに行った‥‥？
そこまでするか‥‥？
開始5分を過ぎた頃、光岡くんと女装先生が勢いよく教室に入って来た。
光岡「ごめん‥‥ごめんっ‥‥！みんなのテストの点数下がったら」
なんて謝りだす光岡くん。
川崎「ま、たいして問題変わんないし大丈夫だと思うけど？」
堀江「ていうか、時間なくなる方が怖いから早く座ってくんない？」
田中「ほら、光岡座って。やるぞ」
原田「な？みんなそんな気にしてないだろ。
あたしが許される社会なんか作る前にあんたらの代はそういう風になって行くのかもしれないね。」
‥‥何の話？
光岡「‥‥先生にもみんなにも許してもらってばっかじゃん」
原田「どこが悪いんだバァーカ。早く座れ」
まぁー、そんなこんなでテストは無事に終わるかと思いきや‥‥。
女装先生がカンニングしようって言いだした時はビックリしたよね。
明智「それだと先生、賭け負けで言う事聞かなきゃいけなくなっちゃいますよ？」
原田「どーんとぉこぉい」
「サービス」なんていう女装先生。
そしたら明智が立ち上がって、椅子と机を180度回転させて黒板に背を向けるように座り始めた。
しかも目が合った私に「お前も」みたいに顎で指図されたからね。
だから仕方なくやったら、結局みんな真似してそのまま国語のテストを受けたの。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2771人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむ
| 作成日時：2019年4月24日 20時
