俺のスカート、どこ行った？ (ページ30)

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『若林くんの所為で屋上立ち入り禁止になったんだけど』

若林「いやそれは＿＿＿！！」

曲がり角を曲がった若林と西園。

すると若林達の行く先に明智と東条がいた。

しかもピリついた雰囲気だ。

若林「ちょっ西園さんっ！」ﾎﾞｿｯ

慌てて西園の腕を掴み、引き寄せ隠れる若林。

明智「川崎が大事なの？(笑)川崎がチアやってるからでしょ？」

明智が小馬鹿にするように言った途端、東条は明智の胸倉を掴んだ。

東条「あいつは関係ねぇよ。
そういう事じゃなくてあいつも頑張ってるだろうし、他にも部活頑張ってる奴いるだろうがっ！！」

他の奴を巻き込む明智に怒りをあらわにする東条。

東条「なんでそいつらの邪魔すんだよ」

『え、なに修羅場？』

若林「静かにっ！！」ﾎﾞｿｯ

明智は冷たく東条を見つめ、胸倉を掴んでいる手に視線を持っていき、また東条を見る。

明智「てか、離せよ」

東条「真剣に頑張ってる奴らの邪魔すんなよ」

明智「もう一回言うぞ

‥‥‥‥‥‥離せ」

東条は掴んでいた明智の胸倉から手を離す。

明智はしわになった制服を整えるように着直す。

東条「お前みたいに中途半端な気持ちサッカー辞めた奴にはわかんねーよ。真剣にやってる奴の気持ちは。」

明智「‥‥‥‥‥はぁあ？」

冷たい空気が広がり、東条は舌打ちをして明智の前から去る。

『‥‥‥‥‥‥あのバカ』ﾎﾞｿｯ

若林「どうしたんだろう‥‥‥仲良いのに」

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