俺のスカート、どこ行った？ (ページ22)

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ダラダラと廊下を歩く明智。

明智「・・・」

ピタッと足を止め、明智はある人物が視界に入った。

その人物は、廊下の窓から頬杖をつきながらつまんなそうに原田達を見つめる西園蘭だった。

明智は気づいていない振りをしてそのまま通り過ぎようとした。

だが‥‥。

『残念だったね、思い通りにいかなくて』

西園が話しかけた。

明智は西園の方を振り向くが、西園は窓の外を見て明智の方を向く気配がない。

明智「・・・なに？思い通りって」

『明智でしょ？こんなくだらない賭け思いついたの。

いるんだね。あんたのくだらない賭けに参加するやつ』

明智「・・・」

『そんな頭悪かったっけ？明智って』

西園のその一言に明智は無表情のまま、「はぁ」とため息をつくと＿＿＿。

ドンッ！！

ずっと窓の外を見ていた西園の腕を片手で掴み壁に押し付け、もう片方の手を西園の顔の横につく。

明智「そういうところが嫌いなんだよ」

鼻と鼻が付きそうな程、至近距離で言った明智。

西園は明智の目を無表情なまま見つめる。

『誰もあんたに好かれたいなんて思ってないから』

ドンッ。

明智を突き飛ばし、一人去って行った西園。

そんな西園の背中を見つめ、明智は＿＿

明智「・・・つまんな」

そう誰にも聞こえないほどの小さな声で呟いた。

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