俺のスカート、どこ行った？＃３ (ページ18)

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Nishizono.Side

『なんで先帰っちゃうかな‥‥秀一』

一緒に帰る予定だったのに、秀一はすでに帰ったと言われ私はトボトボ一人で帰って来た。

その時、秀一のお父さんが怖い顔して秀一の家から出て行くのが目に入った。

最近、秀一の顔にはほぼ毎日傷やあざができてる。

この前だって、秀一のお母さんも頬に大きなガーゼをしてるのを見た。

まさかと思って私は秀一の家に入った。

『秀一‥‥っ！』

玄関で叫んでも返事が返って来なくて、どこを覗いても誰もいない。

あとは秀一の部屋だけ。

『しゅうい‥‥っ！！』

秀一の部屋の扉を開けると、そこには床に倒れている秀一。

ドサッと鞄を肩から降ろして、すぐ駆け寄る。

『秀一‥‥！！』

明智「‥‥っ」

口、頬、鼻から血を流して、痛々しい。

なのに秀一は‥‥鞄をギュッと守るように抱きしめて、泣いていた。

『ねぇ、おじさんとおばさんは？』

明智「‥‥‥‥」

『おじさんにずっと暴力振るわれてたの？』

明智「‥‥」

なにを聞いても答えてくれない秀一。

『‥‥警察行こう秀一』

私がそう言うと、ゆっくり起き上がって鞄を抱きかかえたまま玄関へと歩ていく秀一。

『なんでなにも言ってくれないの‥‥』

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