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狐うどんが11個 ページ12

.

誰もいない空き家にて

*****


バ「...ねぇA」

『ん〜?

...ハッ...まさか...誰もいないからってナニをするつもりなのか...⁉』

バ「何言ってんの」

バンディットはひとつため息を溢すと、

バ「なんでAは男装なんてしてるのさ」


Aはその瞬間苦い顔をしたが、
またいつも通りおちゃらけた表情に戻った。
『...ただの気まぐれだよ』

しかしバンディット長い間一緒にいるからか、Aの変化を見逃さなかった。


バ「...この僕が長年見続けてきた君の嘘が見分けられないはずがないだろう?」

バンディットは珍しく真剣な顔付きでじっとAから視線を離さない。

『......』


『はははっ...』

Aはどこか悲しそうに笑った


『本当になんでもないんだ...
もし君が理由を聞いても巣に向かう蟻の列を眺めることのように無意味でつまらないものだよ』

Aは悲しいような、虚しいような表情を浮かべる。


バ「A...君は過去に何が__」

『そんなことよりさ、倉庫の様子を見ない?』

よし、行こう!
と、バンディットを置いていって、さっさと倉庫に向かった。



バ「僕が一番見てきているはずなのにな...」

ぼそりと呟いた悲痛な声は誰もいない部屋に響いた。


*****


セ「行く必要はない。」

倉庫に入ろうとしたらセネカに引き留められた。

『何故?』


彼女からの疑問の声を無視し、セネカは淡々と告げた。

セ「いいか?」

セ「今から貴様らには奴等を騙し、とある部屋に入れろ。」


セ「片目の貴様は帽子を被った幽霊を騙せ。計画は後で伝えてやる」

セ「もう一人は私についてこい」


バンディットは驚愕した。

バ「...は」

バ「Aと別行動なんて__」
『分かったよ』

バ「!」

Aは諦めたように笑った。

『僕は君についていけばいいんだね?』

セ「"様"をつけろ。馬鹿者」


『分かりましたよ、セネカ様』


バ「っA...」

Aは薄く笑うと、なにも言わず、セネカに付いていった。

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ハウト(プロフ) - 狐うどんが9個のページで黒猫の名前なのですがサブオーバーではなくオブサーバーだったはずです。間違っていたらすみません。失礼しました^ ^ (2020年4月27日 2時) (レス) id: c227fc35a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコもち | 作成日時:2019年1月14日 14時

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