魔法学園ヘタリア〜A riddle of Jones〜

Episode 5 ページ6

「で、ギル達はいつ合流するの？」

まだ文句言ってるアーサーを無視して話を進めるあたり、やっぱりマスタードな二人である。てい

うか、この二人はこうじゃなきゃ落ち着かない。さながらトムとジェリーの様だと作者は思ってい

る。

「今うちにいますよ。許可貰えなくっても行くつもりみたいで・・・」

「飛行機代は勿論？」

「ロディが、というよりエーデルシュタイン夫妻が出してくれるとのことで。」

ロディの両親は、息子が同世代の少年少女と遊ばないのを彼が子供の頃から心配していた。それこ

そ、ご飯が毎日三食しか喉を通らないほどに。しかし、ホグワーツに入学してから二人の友達(し

かも国が近い)が出来て、去年にはハンガリー人の可愛い彼女も連れて来てくれてもう嬉しすぎて

テンションMAXなのだ。そしてそんなエーデルシュタイン夫妻は、息子の初めての"友達と行く旅

行"にこころよく飛行機代を出してくれた。人数が後から増えるならその分も出してくれると言う

のだから太っ腹である。因みに、ヴァルガス夫妻も割とこんな感じである。

「さっすがお金持ち。いいなぁ、お兄さんもレポートさっさと仕上げて行こうかな？」

「来るな！！絶対！！！」

「それより、早く行かないと家に着くのが明日の夜になっちゃうわ。」

作者は欧州の列車事情は全く知らないが、ここからまずパリまで行ってそこで寝台列車に乗り、翌

日の昼までにはプラハに到着する予定となっている。

「そうだ！羽伸ばしにプラハでビールでも飲もっかな〜。偶にはワイン以外も飲みたいし。」

「だから来んなってこのヒゲ野郎！！」

「行くか行かないかは俺が決めるんだから口出しすんなよ！」

「前々から思ってたんだけど、"ワイン野郎"も"ヒゲ野郎"も微妙に悪口なってないよね？」

「な！？」

「ッハハ！今更気付いたのかよアーティー坊ちゃん！しかも気になるあの娘(こ)に言われちゃった

ぞ！」

「だだ、黙れよ/////！！クソ、こうなったら、くらえ！ブリタニアフォークSP！」

「スペシャルになったところでお兄さんの芸術的な美しさには敵わないよ！」

「安心しろ。ちゃんとハイパーも用意してあるぞ！」

「え、ちょ何それデカくない！？最早フォークじゃないよね！？何で入国審査D'accord(O.K.とい

う意味)だったの！？」

「フハハ、日ごろの行いがいいおかげだ！くらえ！」

「いい加減にしなさい！！」

とうとうAが二人に一発ずつビンタをし、事態は収拾された。

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