魔法学園ヘタリア〜A riddle of Jones〜

Episode 24 ページ26

そのまま、"アレックス救出作戦"の作戦会議に入ったが、アルは戻って来なかった。ヘレンとマシ

ューも呼びに行こうとするが、イライアスに「放っておけ」と言われ席につく。

「さて、この会議に参加するに当たって、Mr.ギルベルト、Mr.エーデルシュタイン、Ms.ヤナーチ

ェク、Ms.ヘーデルヴァーリには正式に団員になって貰わねばなりません。その儀式をこれから執

り行うので、こちらへ。」

付いて来るのが当然というように背を向け、歩き出したので慌てて立ち上がる。アーサーが

「父上、俺はいいんですか？」

と訊くと

「お前は私の息子だから自動的に団員だ。」

振り返りもせずにバッジを投げる。イライアスの態度は素っ気無いが、冷たいとは感じない。そし

て何故か一緒に来るカークランドの兄達。

「んであんたらまで・・・」

「俺達はその儀式をやってないからな。先程父上が仰ったように。」

「だから、どんなのか見てみようって訳だ。んな嫌そうな顔すんなよ。」

「大丈夫、邪魔はしないよ。」

さてここで問題です。一番上はアーサーだが、下の三つの台詞は其々誰でしょうか？正解は、上か

らスコット、ヘンリー、トーマスでした。こんな状況でふざけてすみません。余談だが、その中で

一番アーサーと仲がいいのはヘンリーである。

「お入り下さい。」

儀式の部屋に着いたイライアスは、まずAとエリザ、次にギルとロディを通す。これこそ"本

物の英国紳士"だと実感したフライパングルとAであった。

そして扉が閉まりそうになる。

「ちょっと、待って下さい父上！僕達は？」

「お前達は関係無いだろう。さっさと会議室を整えろ。」

珍しく取り乱したトーマスにもこの反応。父は強し。

「使用人にやらせればいいではないですか。」

「夏休みだから全員帰した。お前の部屋は一番散らかっているが、掃除も出来ずして何が英国紳士

だ。身を弁えろ。」

長男に対してもこれ。こいつ、出来る！

「でも、一団員としてちゃんと内容を知っておきたいのですが。」

「脳の99.9 % が筋肉で構成されているお前に一体何が分かる。」

おっとここでヘンリーがKO! さぁ、残るは末っ子アーサーのみ！

「あいつらは俺の友達だから心配です。」

「ほう、お前に友達か？フン、似合わんな。」

「分かってます。でも心配なもんは心配です。」

「そうか・・・ま、ヤナーチェク嬢はお前の初恋相手らしいし、許可してやろう。」

そしてアーサーのみ部屋に通された。

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