Episode 17 ページ19
突如、バチン!!という派手な音がして車の横__運転手側に人が三人現れた。姿現しを使える
ということは、相当強い魔法使いだろう。
長いローブに三角帽子。
魔法省の人間だ。
「アレックス・サミュエル・ジョーンズだな?」
頬のこけた青白い顔の男が尋ねた。後ろには大柄な男が二人控えている。
「そうだが?」
「魔法省魔法法執行部のヴァシーリー・ミハイロウィチ・ブラギンスキだ。後ろの二人は魔法警察
部隊の者だ。署まで御同行頂きたい。」
「署?彼が何をしたって言うのよ!」
「無駄な発言は控えてくれないかヘレン・メアリー・カークランド?」
「ジョーンズよ!」
「失礼、ジョーンズ夫人。」
そう言って、あるかなしかの嘲笑を浮かべる。その笑みにアーサーは見覚えがあった。
「あいつ、ブラギンスキの親父だ。」
「ブラギンスキって、スリザリンのイヴァン・ブラギンスキかよ?俺様達の二つ下の?」
「あぁ。表向きは魔法法執行部の部長だが、本当は神秘部の部長なんだってよ。」
「聞いたことはあります。確か、賢者の石の欠片__校長達が持ってるものを躍起になって探して
るのだとか。"例のあの人"の思想に共感した人達が、神秘部に集まっていると専らの噂です。」
「ロディもアートも、何でそんな詳しいわけ・・・?」
「俺、親父が闇祓い局局長でお袋が国際魔法協力部部長なんだよ。」
「私の両親も、今でこそダイアゴン横丁で服屋を営んでますが、元は魔法運輸部の人間だったんで
す。」
「凄いのね、皆・・・」
エリザが呆れと(ロディに対してだけの)尊敬の入り混じった表情で溜息を吐いた。アルとマシュー
は突然の事態に開いた口が塞がらないようで、呆然としている。しかしそうこうしてる間にアレッ
クスは連行されてしまった。
「ダディーが・・・ダディーが・・・」
「パパァ・・・・・・」
とうとう北米兄弟とヘレンが泣き出し、フライパングルとアーサーとAは混乱した。
「誇り高きカークランド家の男がうろたえるな、アーティー。無様以外の何でもないぞ。英国紳士
を自称するならこういう時こそ冷静に対処しろ、みっともない。そちらのお嬢さん方を不安にさせ
るのが賢い選択だとは思わないがな。ま、お前は元来馬鹿だから仕方ないと言えば仕方ないが。」
いっそ感動するくらいの罵倒のオンパレードに外を見る一行。
暗いワインレッドの髪に薄い青色の目。
「よぉ、アーティー。」
スコット・カークランド、華麗に再登場。
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Freiheit@Ernst - お久しぶりです~第三弾楽しみにしてますね! (2014年8月17日 0時) (レス) id: 0dd1897602 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - レリゴー!さん» 最近ヘタリアグッズ少ないですよねー。もちピンズ買いに行こうと思ったらなかったんですよ…。 (2014年8月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 40a6f8a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
レリゴー! - 大好きだなんて、そんな・・・恐れ入ります、すみません///最近、アニメイト行ってもヘタリアグッズ少なくて悲しい(涙)なので、ここで発散してるのですが、ぶっちゃけ誰得なんだろこれって思ってました(笑)なのでとても嬉しいです! (2014年8月9日 17時) (レス) id: 9c6a128fd2 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - はじめまして!カオリと言います。この作品大好きです!ハリポタもヘタリアってもう私得過ぎます!更新頑張って下さいね! (2014年8月7日 15時) (携帯から) (レス) id: 40a6f8a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
Freiheit - ギルくんだけでも(○_○)!!て感じなのにイヴァンさんも…だと!?あなたは私の脳をどうする気ですか!?どんどん出してください!!! (2014年7月30日 16時) (レス) id: 0dd1897602 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レリゴー! | 作成日時:2014年6月20日 17時