魔法学園ヘタリア〜A riddle of Jones〜

Episode 11 ページ12

ロサンゼルス空港。

「あ、アーサ＿＿」

「アーサー！！遅いんだぞ！待ちくたびれたよ！」

マシューが呼ぶより早く、アルフレッドがアーサーに抱き付く。もう13歳な上に大柄なアルに勢い

よく抱き付かれ、アーサー転倒。後頭部を強打したが命に別状はない。

「Aさん、久しぶりです。」

「久しぶり、マシュー君。元気そうで何よりだわ。」

「その子がマシュー・ウィリアムズ？なにこの可愛い生き物！！」

「ふぐぅ」

挨拶して早々、エリザ(可愛い"男の子も"大好き)に抱き付かれ＿＿というより絞められて声になら

ない叫びをあげるも、極端に影の薄いせいで誰にも気づいてもらえない。Aはギル、ロディと

写真を撮ってるしアーサーはアルを落ち着かせるのに忙しい。あれ？何だか普憫より不憫キャラに

なってる気が・・・そもそも、この作品でギルが不憫な目に遭ってるのって・・・・・・

「ちょっとギル！アンタ何さり気なくAの腰触ってるのよこの痴漢！」

あった。エリザに早速フライパンで殴られてる。ロディとAは止めてくれない。

「アーサー！！久しぶりねぇ〜！元気だった？」

「ありがとう叔母さん。叔父さんも元気だったか？」

「勿論だアーサー！で、あそこのチェコ人とハンガリー人のどっちがガールフレンドなんだ？」

「ちょ////」

「そんなのあのハンガリー人の娘(こ)に決まってるじゃない！子供好きだし。」

「いや、あのチェコ人の娘の方が胸がでかくて背が高いからな。あ、それとも両方か？そうなの

か？やるなお前！あんな可愛いのを両腕に抱えるなんて！」

「どっちもガールフレンドじゃねぇよ！」

「あら違うの？残念ね〜。」

父のイライアスと違い、叔母のヘレンは陽気で明るい。叔父のアレックスもまた然り。アーサーは

この二人が昔から大好きだ。だた、土産として持って来た手作りスコーンを差し出すと二人からい

らない！と言われた。まぁ、見た目も味も・・・ねぇ・・・・・・。おまけに、アレックスはイタ

リア系で美食家なのだ。

「マミー、ダディー、早く家に帰ろう！お腹空いたんだぞ！」

「そうね。ほらマシューも、帰るわよ。」

「ママ、今日の晩御飯何？」

「今日はな、マシュー。久しぶりにお前の好きなシーフードグラタンを作ってくれるんだぞ！」

「ホント？やったー！」

仲良くはしゃぐアルとマシューを見て、一同はみんな心が癒されたのであった。

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