魔法学園ヘタリア〜A riddle of Jones〜

Episode 1 ページ2

遅くなって済みません！！第二弾スタートです！
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学年末試験も何とか無事に終わり、今日から平和(じゃなさそうなのもいるがそれは置いといて)な

夏休み＿＿六年生にとっては最後の夏休みが始まる。笑って遊べるのも今の内。来年は就活、或は

受験勉強(第一弾の"あの事件"の後、退職した王耀がこちらで言う大学にあたるものを創設した。

因みに、成績優秀者は受験なしで入学できるのだとか)で忙殺される毎日になる。

そんな時、生徒達がぼつぼつ駅へ行って列車の席取りをし始めた昼過ぎ。例年より気温も高いのに

未だローブ(黒いので夏用でも暑い)を着て、しかも裏庭で話し込んでいる二人・・・いや、よく見

たら三人いる。

「なぁいいだろアーサー？」

茶色に近い金髪が所々はねてる少年＿＿アルフレッド・F・ジョーンズがアーサーに"ある事"をせ

がんでいた。彼の従弟にあたる。口調が若干生意気なのは愛嬌だ。

「お前、最近喋り方が汚いぞアル。」

「今はどうだっていいだろ！それより、今年の夏休みは来てくれるよね！」

そう。夏休み、アーサーにサンタモニカへ遊びに来てほしいとせがんでいるのだ。

アルの母親の旧姓はカークランド＿＿アーサーの父の妹だった。当然彼女も魔法使いなのだが、マ

グルのジョーンズ氏と大恋愛をした末結婚した。根っからの純血主義なカークランド家の人間はこ

れを機に彼女と絶縁。何度かジョーンズ一家在住のサンタモニカに顔を出そうとしていたアーサー

だが、両親と三人の兄は一度もそれを許してくれなかった。

しかし、今回は違うようだ。

「まぁな。珍しく、クソジジ・・・コホン。父上と母上とクソ兄貴共も許してくれたし。」

というのは嘘で、春休みにその五人と大喧嘩をして気まずくなっているので帰りたくないだけだ。

そもそもアーサーは、両親とはもとより兄達とは犬猿の仲を通り越して一触即発状態である。

「そうだな・・・八月は新学年の準備で忙しいし、七月の季でどうだ？」

「でもアーサー、家族と喧嘩したから家にいれないんでしょ？」

後ろからか細い声がした。しかも痛い所をついてくる。

「うぉわ！マシュー、いたのかお前！」

「うん、さっきからずっといたよ？」

この可哀想な影の薄い少年は・・・・・・誰？

「マシューだよ。」

そうだそうだ！彼はマシュー・ウィリアムズ。同じくアーサーの従弟である。アルの双子の弟だ

が、諸事情により親戚のウィリアムズ夫妻の養子となっている。

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