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教室へ入ると、
私に気がついたﾊﾙｶが近寄ってきて
にこっと笑った。
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ﾊﾙｶ「A、おはよう。」
「おはよう。・・ﾊﾙｶ、最近早いね。」
ﾊﾙｶ「うん・・、ちょっとね？」
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何か、意味あり気な言い方で
私の席まで着いて来る。
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ﾊﾙｶ「ねー、私思うんだけど・・」
「どうかしたの？」
ﾊﾙｶ「あの、・・吉野って先生居るでしょ？」
「うん。」
ﾊﾙｶ「あの先生って・・もしかしたら・・」
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と、そこまで言って、
うーん、と悩みだすﾊﾙｶ。
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今日はふわふわの髪を
2つに結っていて、いつもより幼く見える。
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「・・吉野先生がどうかしたの？」
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口篭るﾊﾙｶを覗き込むように問うと、
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ﾊﾙｶ「うーん・・、やっぱいいや。ごめんね？」
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そう言って、結構気になるところで
話を終わらせた。
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「・・いいんだけどさ。」
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そう言うと、
ホッとしたような表情になって
またいつも通りに
昨日は何があって、今日の朝はどうだった・・
とか、ﾊﾙｶのお喋りが始まる。
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適当に相槌を打っていたら、
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途端に
ﾊﾙｶの口から
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ﾊﾙｶ「・・あ、今日先輩たちが・・」
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私の気になるワードが出てきた。
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「先輩たちって・・カズにぃ達の事？」
ﾊﾙｶ「うん、そうそう。」
「どうしたの？」
ﾊﾙｶ「・・保健の先生を学校案内するらしいよ。」
「え・・、何であの5人なの？」
ﾊﾙｶ「さあ・・？5人の事が好きな子たちの噂では、吉野先生が指名したとか何とか・・・」
「へぇー・・」
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ﾊﾙｶは
どこから、そんな情報を仕入れているのか
可愛い人気者の情報網は侮れない。
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けど・・
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吉野先生、
どうして・・
よりによって、あの5人？
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私・・、
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先生の意図が
ちっとも読めない。
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作成日時：2012年4月7日 12時
