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「・・な、・・」
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言葉に詰まるのは、
目の前にいる大野先輩の雰囲気が
いつもと全く違うから。
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智「・・んー・・、なんだろう・・。」
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緊張と言うより、
不思議。
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大野先輩は、
何もしないような気がして
何だか全然平気。
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智「・・Aちゃん、全然抵抗しないのね。」
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優しくそう言って、
コツンと
おでこに大野先輩のおでこがぶつかる。
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大野先輩はそう言っても、
何もしようとしないから
だから、抵抗なんて、できない。
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なんて、思っていたら
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目の前の大野先輩が
ムっと顔を可愛らしく歪ませて
ちょっと怒ったような感じで声を零した。
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智「もー・・、ちょっとは抵抗してよ。」
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「で・・でも、だって・・、大野先輩は・・」
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と、
大野先輩に対し、
私がそう小さく声を出したとき
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和也「なーにしてんスか。大野さん。」
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壁の角に片手を添えて
足を数字の４みたいな・・
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とにかく足を組んで壁に寄りかかっているカズにぃが
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今まで全部見ていたかのような・・
そんな態度で呆れたように大野先輩に声を掛けた。
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作成日時：2012年4月7日 12時
