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和也「何？・・怒ってんの？(笑)」
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タタタと私の隣に小走りに近づいて、
笑いながら意地悪く問う。
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恥ずかしくて、カズにぃの顔が全然見れない。
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「・・お、怒ってない。」
和也「じゃあ、どうしたの？」
「なっ・・」
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絶対分かってるくせに、
キっとカズにぃを見上げると
ニコっと笑いかけてくるから
何だか無性に悔しくて、
そして、また恥ずかしくなる。
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和也「ねー、どうしたの？」
「・・は・・、」
和也「うん？」
「・・・は・・」
和也「・・ん？(笑)」
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「は・・恥ずかしかっただけだからっ・・」
和也「え？(笑)」
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和也「うん、知ってる(笑)」
「・・ｯ・・・／／!!」
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ほら、
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もう、何も言えない。
それなのに、顔だけはグンと熱くなる。
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意地悪だ。
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「・・も、もう、帰るｯ・・！」
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カズにぃが楽しそうに見つめるから
妙に・・・というより
すごく恥ずかしくて
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急ぎ足で階段を下りると
カズにぃが
笑いながら
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和也「ごめんって(笑)」
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そんな言い方だから
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ちょっと、許したくなっちゃうでしょう。
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だから
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カズにぃは
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ズルいんだ。
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和也「あー、もう。待てって。」
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そうしたら途端に、グイと腕を引っ張られるから
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階段の途中で足が突っ掛かる。
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「・・ひゃｯ・・」
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も・・、
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こういうの、ヤダ。
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どんどん、心臓が
うるさくなってる。
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だから
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・・ヤダ。
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作成日時：2012年4月7日 12時
