165* ページ15
.
.
.
「ねぇ・・カズにぃ？」
.
.
.
私がそう呼んだのと同時に
カズにぃと私の影が横に並ぶ。
.
.
.
和也「・・なに。」
.
.
.
無愛想な返事をするけれど、
私が隣に並んだ途端、ペースを合わせてくれるところとか、
.
.
変に緊張する。
.
.
.
「・・カズにぃ、嘘付いたでしょ。」
.
.
.
.
ﾎﾟｹｯﾄに手を突っ込んで歩くカズにぃの顔を
覗き込みながら問うと、
.
.
.
和也「え、うん。」
.
.
.
と、
そうサラッと認めた。
.
.
.
あっさり認められて、
何も言えなくなったから
.
.
.
「・・カズにぃ・・？」
.
.
.
ダルそうに歩くカズにぃへ
語りかけるようにそう言うと、
.
.
.
二人の影の距離が、少し縮んだ。
.
.
.
.
.
「あの・・さ・・」
.
.
.
.
悔しいけど
.
.
恥ずかしいけど
.
.
.
素直になるって
.
.
.
大事な事だよね。
.
.
.
.
そう自分を納得させ、
私は手をｸﾞっと握り締める。
.
.
.
.
.
ふぅ
と、小さく息を吐いて
.
.
.
「・・だ・・大嫌いとか言って・・・・・ごめん・・ね？」
.
.
.
.
シューっと音を立てそうなくらいに
熱くなる顔を背けないよう我慢して、
カズにぃの様子を伺うと、
.
.
.
.
一瞬、目を見開いて
すぐに、いつもの意地悪な笑顔に戻る。
.
.
.
.
.
和也「・・・・ばーか・・、」
.
.
.
.
.
そう言って、
放置されたままの私の腕を
グイと引っ張り、
.
.
.
.
.
.
和也「"ごめんなさい"・・・だろ？」
.
.
.
.
.
と、耳元に
囁くように響かせた。
.
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 511人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2012年3月24日 9時
