152* ページ2
.
.
.
何が？
.
.
なんて聞ける雰囲気じゃなくて
.
.
.
それに
きっと今の状態で口を開いちゃうと
視界が揺れるから。
.
.
.
.
だけど
.
.
そんな私を他所に
.
.
和也「・・翔ちゃんとこ、行けよ。」
.
.
.
.
なんて
ボソっと呟かれたその言葉は
行動と言葉に矛盾していて
私は、一気に腹が立った。
.
.
.
「だから、今・・櫻井先輩のとこ行こうとしてたんじゃんか。」
.
.
.
「それなのに、ｯ・・カズにぃ・・が・・」
.
.
悔しい
.
.
.
.
.
.
すごく腹が立つのに
.
.
.
.
言いたい事は
山ほど頭の中に浮かんでくるのに
.
.
.
.
出てくるのは
いつもいつも涙だけ。
.
.
.
それが
.
.
悔しい。
.
.
.
「・・ｯ・・も・・、やだ。」
.
.
.
私は、
投げ捨てるようにそう言い、
両腕を目の上に乗せて
ｷｭっと瞼を閉じた。
.
.
.
.
「・・私に・・どうして欲しいのｯ・・？」
.
.
.
.
緊張と、
涙で震える声は
.
.
.
私の思っていたことを全部一纏めにして、
.
.
ポンとカズにぃの元へ投げ出された。
.
.
.
.
けれど
.
.
.
和也「・・Aは、何て言って欲しい？」
.
.
.
.
その質問は
冷たく、強い壁に
弾き返され、
.
.
.
また、私の元へと戻ってくる。
.
.
.
「・・・ｯｩ・・嫌い。」
.
.
.
.
意地悪なカズにぃなんて
.
.
.
.
「・・・大嫌いだもん・・ｯｩ・・」
.
.
.
.
そんな私の小さな反抗と抵抗は
.
.
.
嗚咽と共に、
この静かな保健室に
鮮明に響き渡った。
.
.
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 511人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2012年3月24日 9時
