。◯39話*。◯ ページ9
.
実家暮らしの時は、料理なんて全然やらなかったけど
一人暮らしを始めると、自分でやらなきゃいけなくなって
毎日やってると、不思議なもので
簡単なものだったら作れるようになっていた。
だからと言って、
特別上手という訳でもないんだけど…
翔「なんか手伝うことある?」
黙々と作業をすすめていると
お風呂から上がってきた翔さんが、顔をのぞかせた。
まだ濡れている髪が助長して
色気が、だだ漏れなんですけれども…
グレーのダボダボスウェットでさえ
かっこよく見えるのは何故。
翔「って言っても、俺料理てんでダメだからなぁ」
A「大丈夫ですよ(笑)」
翔「ん、ごめんね」
A「…翔さん?」
翔「ん?」
A「あの…座ってて大丈夫ですよ?」
翔さんがなかなかその場を離れないから
見られてるのがやり辛くて、そう言ってみたけど
帰るどころか、ふふんって笑って
私の背後にまわって、横から手元を伺う翔さん。
翔「何作ってんの?ジャガイモ茹でてる」
A「お、お楽しみです…ていうか、見られてるとやり辛いんですけど…」
翔「だって見たいんだもん。Aさんが料理してくれてるとこ」
A「な、何もないですよ?」
翔「だって楽しくない?なんか、新婚さんみたいで」
A「なっ!///」
何をおっしゃる!!!
し、し、新婚さんだなんて…っ!!!
妄想だけで充分死ねます!!!
手元が狂いそうになるのを必死に抑えて
私を揶揄う翔さんを、キッと睨んでみせると
私とは対照的に、余裕綽々と笑う翔さん。
翔「奥さん、やっぱ何かやろうか?」
A「黙ってあっち座っといて下さい!もう!//」
翔「照れてる(笑)可愛い(笑)」
沢山爆弾を投下して満足したのか
去り際にも爆弾を落としてリビングに消える翔さん。
あぁ、もう。
寿命縮まりそう…
完全に掌で転がされてる…
でも、こんなことでさえ嬉しくて。
また浮かれてしまいそうになるから
ぶんぶんと首を振って、気持ちを切り替える。
大丈夫。これで塩と砂糖間違えても
翔さんの自業自得だし。←おい
なんて考えながら、せっせと料理をこしらえた。
多分、料理を振る舞うのなんて
最初で最後だろうな。
1093人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんにちは!菜美恵さんいつもありがとうございます(*^_^*)誰だって恋愛で傷つきたくないですよね…(ノД`)ありがとうございます!いってらっしゃい☆ (2017年9月8日 10時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
菜美恵(プロフ) - こんにちは。言えない気持ち、分かる気がするなと思っています。傷つきたくないのかなあと。次の章も楽しみにしています。最初から、読み直してきます! (2017年9月7日 15時) (レス) id: a657482879 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんばんは(*^^*)嬉しいお言葉、ありがとうございます…!!もどかしさ、これからも出せていけたらいいなぁ…頑張りますね∠( ˙-˙ )/! (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん初めまして!一気読み…っ!!嬉しいですっ!!( ;∀;)ほのぼの目指してるので、とても嬉しいです!更新頑張りますね(*^^*) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - keiさん» こんばんは!いつもありがとうございますヽ(;▽;)ノ早く付き合っちまえよ!とツッコミを入れたくなりますよねぇ(^ν^)ムフフ…焦ったいのはまだまだ続きますので、覚悟して下さい(笑) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:爽歌。 | 作成日時:2017年8月22日 8時