。◯50話*。◯ ページ20
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翔「じゃあ、俺からもひとつ聞いていい?」
A「なんなりと」
翔さんが急に改まった感じになるから
ピシッと身体を向けて、聞く体制を整える。
翔「幻滅してない?さっきの話聞いて」
A「幻滅?」
翔「自分で言うのも何だけど、俺、完璧ってイメージもたれがちだから」
確かに。
王子って愛称がつくぐらいだもんね。
これまでも、そうやって接しられてきたんだろうと、想像はつく。
A「結論から言うと、してません」
翔「ホント?」
A「はい。まず私の中で、翔さんが完璧って認識がないので」
翔「え…(´・ω・`)」
A「あ、いや、悪い意味じゃなくて!いい意味で!です!」
翔さんがショボンッてしちゃったから
慌てて弁解を考える。
うーん。
なんというか…
A「翔さんは、天才より秀才…というか。元から出来る訳じゃなくて、努力する方のように見えてて」
翔「ほう」
A「でも、それをあまり見せないし語らないじゃないですか?だから勘違いされがちなのかなぁって」
翔「…うん」
A「私は、とても努力家で真面目な方だなぁって…」
それはずっと感じていた事。
待ち合わせをする時、何か本とか書類を読んでたり
スマホを見ていると思ってても、電子新聞だったりとか
部屋にも、いろんな勉強道具が散らかっている。
私とご飯に行くときも、予め店を調べてきて下さったり
次の日が会議でも、松本さんの話によると
資料は完璧に作ってきているらしい。
一緒に過ごしている時は決して見せないけど
見えないところで沢山の努力を重ねているんだろうなって。
そんな所も、尊敬するし格好いいなと思って。
A「なので凄いなぁと、いつも思ってます…」
そこまで言ったところで、翔さんの相槌がないことに気がついて
パッと翔さんを見ると、真剣な顔で私を見ていた。
…ちょっと、喋り過ぎちゃったかな?
A「すみません私、ペラペラと…」
翔「んーん。…あー、くるなぁ」
A「?」
翔「うん。ありがと。嬉しい」
ふわっと優しい笑顔を浮かべる翔さんに
顔が一気に熱くなる。
優しい優しい、その笑顔
本当に、大好き。
すると、翔さんの手が伸びてきて
私の頭をポンポンッてして、撫でる。
翔「…ねぇ、Aさん」
この状態で、何かお願いごとされたら
断れない自信しかない。
翔「キス、してい?」
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爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんにちは!菜美恵さんいつもありがとうございます(*^_^*)誰だって恋愛で傷つきたくないですよね…(ノД`)ありがとうございます!いってらっしゃい☆ (2017年9月8日 10時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
菜美恵(プロフ) - こんにちは。言えない気持ち、分かる気がするなと思っています。傷つきたくないのかなあと。次の章も楽しみにしています。最初から、読み直してきます! (2017年9月7日 15時) (レス) id: a657482879 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんばんは(*^^*)嬉しいお言葉、ありがとうございます…!!もどかしさ、これからも出せていけたらいいなぁ…頑張りますね∠( ˙-˙ )/! (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん初めまして!一気読み…っ!!嬉しいですっ!!( ;∀;)ほのぼの目指してるので、とても嬉しいです!更新頑張りますね(*^^*) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - keiさん» こんばんは!いつもありがとうございますヽ(;▽;)ノ早く付き合っちまえよ!とツッコミを入れたくなりますよねぇ(^ν^)ムフフ…焦ったいのはまだまだ続きますので、覚悟して下さい(笑) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:爽歌。 | 作成日時:2017年8月22日 8時