片恋電車２ *｡◯Sho.S*｡◯

｡◯48話*｡◯ ページ18

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相変わらずホテルみたいなフロントを抜けて25階に降り立ち

部屋のドアがガチャッと開けられた音がする。




翔「どーぞ」

A「お邪魔します…」

翔「好きなとこ座っといて」




部屋に入ってリビングに向かい

途中で購入したお酒が入った袋を、ローテーブルの傍に置く。



お酒を並べていると、翔さんが奥からネクタイを外しながら現れる。

あぁ、今の仕草死ぬほどカッコよかった。




翔「あーごめんね。ありがと」

A「何飲みます？」

翔「もちろんビール」

A「ぶれませんね(笑)」

翔「まあね(笑)」




隣に座った翔さんと乾杯して

コクコクとお酒を飲む。


あー、至福の時。




翔「うまぁ〜」

A「本当に美味しそうに飲みますね(笑)」

翔「いやホント…仕事の後のビールほどうまいもんはない」

A「ふふ(笑)」





幸せそうな翔さんの隣で

ゆっくりと楽しく時間が過ぎていく。



前回は寝ちゃったから

今回は飲み過ぎないよう、細心の注意を払ってるおります。





翔「あ、電話。ちょっとごめん」





その最中、翔さんのスマホが鳴って

部屋を出て行くのを、缶に口をつけながら見送る。



1人になった空間を見渡してみると

シンプルな家具に、仕事の資料が沢山。



前回は緊張し過ぎてあまり見えてなかったけど

改めて、翔さんの部屋なんだなぁって思う。



と、その時

写真が並んでいるのが見えて

気になって立ち上がり、近づいてみる。





A「…あっ」




目に付いたのは、一つの家族の写真。

翔さんの家族かな…？


小学生くらいの男の子が翔さんにそっくりだから

多分この子が翔さんだ。




A「かっ…可愛い…！」←悶え




隣に女の子と男の子がいて。

弟さんと妹さんかな？

道理で面倒見がいいわけだと納得。



目線を移して次に目に入った写真は

海での男の人達の集合写真。

その中で、とっても楽しそうに写る翔さん…翔さん！？




A「髪…明るい…」





ピアスも開けてるみたいだし

簡単に一言で言うと、チャラい。(笑)

今の翔さんからは考えられない。



上半身裸の若い翔さんに内心キャーキャー言ってると

おへその辺りがキラッと光っていることに気づく。




何だろう？と思って

思わずその写真を手にとって眺めている





…と。




翔「何してんの？」




後ろから

翔さんの声がした。

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