。◯41話*。◯ ページ11
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食事を終えて、食器を洗っていると
翔さんがオープンキッチンのカウンターに身を乗り出してきた。
翔「ごめんね?洗い物までやってもらっちゃって」
A「色々ご迷惑おかけしたので、これぐらいやらせて下さい」
翔「いーのに。まぁお言葉に甘えちゃうけど」
ふふって私をみて柔らかく笑うから
胸がきゅーってなって苦しい。
ハハハッ!って眉毛をハの字にする笑い方も好きだけど
こういう優しい笑顔も、好きだなぁ。なんて。
翔「Aさん、本当に何でもやってくれんね」
A「いえいえ…」
翔「Aさんがお嫁さんになったら、俺何にもやらなくなりそ」
A「へっ?//」
翔「さて、仕事しよ」
“お嫁さん”
そのワードに、一気に顔がボッと熱くなる。
しかも、相手は何気なく言ってるのがタチ悪い。
洗い物を全て終えて
ローテーブルの前に腰をかける、と
目の前に、ゴトッとビールの缶が置かれる。
翔「飲まない?」
A「…今飲みたかったとこです(笑)」
翔「よかった」
隣に座った翔さんと二人でプシューとタブを開けて
缶をコツンと合わせて乾杯する。
ゴクンッゴクンッとビールが喉を通るのを楽しむ。
あぁ、最高。
翔「うまーっ!最高!」
A「はぁ…美味しい〜」
翔「女性がビール飲んでるのって、いいよね。逞しくて」
A「…可愛くないって事ですよね」
翔「いや?(笑)着飾ってなくて、俺は好き」
サラッとそう言って
また缶を傾ける翔さんの姿は、やっぱり美しい。
冷凍食品の枝豆をチンしてつまみにしながら
暫く二人でそうして飲んでいって。
机の上の空の缶が、増えていく。
A「う〜ん…」
翔「大丈夫?酔ってない?」
A「大丈夫です…ふふ」
翔さんと宅飲みなんて、嬉しくて。
何だかいつもより少し酔いが回ってふわふわする。
A「楽しいなぁ…」
翔「やっぱ酔ってるじゃん(笑)」
A「本音ですもん…」
なんだか、体が少しダルくて
すぐ隣にいる翔さんの肩に、もたれかかると
ポンポンと撫でてくれる暖かい掌が心地よくて
瞼が、重い。
翔「でも今日得したなぁ。飯美味かったし」
A「よかったです…」
翔「また作ってくれる?」
A「私で…よければ…」
翔「やった」
だんだんと、翔さんの声が
遠ざかっていって
翔「言ったからね?今」
あぁ
瞼が、重い。
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爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんにちは!菜美恵さんいつもありがとうございます(*^_^*)誰だって恋愛で傷つきたくないですよね…(ノД`)ありがとうございます!いってらっしゃい☆ (2017年9月8日 10時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
菜美恵(プロフ) - こんにちは。言えない気持ち、分かる気がするなと思っています。傷つきたくないのかなあと。次の章も楽しみにしています。最初から、読み直してきます! (2017年9月7日 15時) (レス) id: a657482879 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 菜美恵さん» こんばんは(*^^*)嬉しいお言葉、ありがとうございます…!!もどかしさ、これからも出せていけたらいいなぁ…頑張りますね∠( ˙-˙ )/! (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん初めまして!一気読み…っ!!嬉しいですっ!!( ;∀;)ほのぼの目指してるので、とても嬉しいです!更新頑張りますね(*^^*) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - keiさん» こんばんは!いつもありがとうございますヽ(;▽;)ノ早く付き合っちまえよ!とツッコミを入れたくなりますよねぇ(^ν^)ムフフ…焦ったいのはまだまだ続きますので、覚悟して下さい(笑) (2017年9月6日 23時) (レス) id: 89386c8c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:爽歌。 | 作成日時:2017年8月22日 8時