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……密室になってどれくらい
たったんだろう。
「………」
二宮「マジ…笑えね」
2人ともスマホが圏外になってしまって
どうする事も出来ない…。
こんな状況で彼のファンなら
色んな話で盛り上がるのかもしれない。
けど…生憎私は異性に対しての接し方が不器用な方だ。せめて…真奈がいてくれたら。
彼の吐息でさえ聞こえてくる。
とにかく私はひたすら彼を見ないように
壁を見つめたまま。
二宮「あのさ」
「……」
二宮「今日もしかして来てくれてた？」
「……え？」
二宮「ふふっ。やっぱり？なんかファンサした記憶がある人だなーって思ってた」
「……」
二宮「ある意味すごいと思わない？」
「…な、にがですか？」
二宮「数時間前まではアイドルとファン。
それが、今では密室に2人きり？ってさ」
「……」
二宮「クフフ。食ったりしないから心配しないで？」
……食って欲しい。
と。言い返したかったけど。辞めた。
二宮「つまんねー！圏外だとなーんも
役に立たない！」
彼がブツブツ言い出した。
「……少し、寝られたらどうですか？」
二宮「はい？」
「…ライブで疲れてあるだろうし。いつ動くか分からないし。スマホも役に立たないし、それなら寝てた方がマシじゃないですか？」
……この状況で寝れたら本当に彼が疲れてる証。
と言うか…私がこの状況に耐えられるのも時間の問題。だったら彼に寝てもらってだ方がマシ！！
それが本音でそう言い返した。
二宮「……枕ないと寝れない」
……はー。可愛い。
じゃなくて！！
「……目。閉じてるだけでもいいんじゃないですか？」
二宮「…膝枕」
「…はい？」
二宮「してくれたら。素直に寝ます」
「……むり、ですね」
二宮「えー！！貴女が言ったんでしょ！
だったら！責任とってよ！」
「…無理なもんは！無理！です！！」
二宮「あー！もー！頑固！！」
「どうせ！頑固です！！っ？！え？！」
……言い合いしてるうちに。
彼が私の背後に来てたの気付かなくて
あっという間に床に座らられて
……彼の頭が…私の太ももに。
二宮「ふふっ。しばしの休憩？オネーさんも
目。閉じてなよ」
……閉じれる訳。
ないでしょ！！！！
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作者名：niko | 作成日時：2018年7月12日 0時
