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貢いでも貢いでも
彼らからはなーんにもないって
事くらい分かってる。
けど…好きになっちゃったもんは
仕方がない。
これだからリアルに彼氏なんか
出来るわけない…。
真奈は彼氏はいるけど
結婚はしないそうだ。
歳も考えたら…って思うときも
あるけどこのままの関係がベストだそうで…。
まー、私も人のことは言えないいから？
この件に関しては触れないようにはしてる。
そんな毎日を送ってたら
突然のメール…。
「……う、そ」
"当選"って言う文字。
何年振りにこのふた文字を見ただろう…。
そして久々の入金を終えて
しばらくしてきた席の詳細…。
スタンド前列……。
そりゃテンション上がるは…
心臓がばくばく煩くてこのまま死ぬんじゃ…
とか。それはそれで大変だった。
それからと言うもの
ダイエットに美容保持に…って
あっと言う間のツアー日が。
「……やばかった。目があったし、もう死んでもいい」帰ってくるなり真奈に抱きつく。
真奈「ふーん？そんなにいい？」
「いいに決まってる！！」
真奈「私には理解不能！！」
ギャーギャー騒いで飲んでたら
ストックのビールがないことに気づき
仕方なくコンビニへ行く事に。
ほろ酔い気分でエレベーターを
降りてエントラスに向かう途中…
「あ、サイフ」と思い出しまたエレベーターに
向かってたら閉まろうとしてて
慌てて乗ります！！と叫んで乗り込んだ。
住人だろうか…1人の男性が
キャップを深く被ってスマホを
器用に動かしてる。
ツアーの余韻も残ってて
彼らの歌を口ずさんでた。
「……嵐のファン？」
「……え？」
急にその人に声を掛けられて
思わず、はい！って答えたらフハッと笑われる。
「誰ファン？」
「…二宮さん、です」
「ふーん。どこか好きなの？」
「え？…すべ、て？」
「そっか。ありがと」
……はい？って思ってたら。
キャップで分からなかったけど……
ずーっと好きだった。
ニノ…二宮和也ご本人…が
目の前でニヤリと笑ってた。
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作者名：niko | 作成日時：2018年7月12日 0時
