４−４ にの、ご主人と であう ページ26
[にのside]
でびゅーらいぶが ぶじ せいこうし、
ご主人は とても いそがしそうに
なりました。
いえにいる じかんが みじかすぎて、
さいきんは、わたしに気づいてるかも
分かりません。
『ワフッ』
ぴあのを ひいてない ご主人の ひざに
のっかってみたら、
「うわっ！なんだよ、今邪魔するなよ」
つかれた こえで、おこられてしまいました‥。
すいません、ぴあの ひいて なかったから
よかったかな、と おもったんですよ。
そのあと すぐ、また ぴあのに
むかって しまったご主人。
さみしいなぁ。
きゅうに てんきも わるくなって、
しずかに なったり、
はげしく なったり、
大あめ が やってきました。
そのとき きいた曲が、どうしても
忘れられません。
次の朝。
「おまえ、こんなガリガリだったか‥？」
ひさしぶりに ご主人から
すきんしっぷ が ありました。
でも、そのころには わたしは
うごけなくて‥。
「おい、大丈夫か！？
えっ、と、あの人に連絡しなきゃ‥！」
ご主人が ばたばた しています。
それよりも、あのころみたいに
おいしいごはん、ご主人と 食べたいです‥。
ガチャン！
‥！？
ここは！？
きづくと、はこの中にいました。
たぶん、くるまに のって うごいている
みたいですね。
「ふう」
「やっとこれであのピアニストは
集中できるな」
「動物なんて飼えないんだよ、全く」
「とっとと捨ててこなきゃな」
──どういうことですか？
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2018年2月19日 11時
