待ちわびる ページ41
[夏目side]
《好きなように
歩き回ってくれ》
と言われ、
櫻井さんと森のなかを歩く。
しばらくたって、
急に、櫻井さんがふらつく。
『櫻井さん？』
「ごめ、大丈夫」
青《‥無駄な強がりは、身を滅ぼすぞ。
すこし休め。顔色が悪い。
小僧、お前もだ》
青《あそこの木の影なら空気が澄んでおる》
２人で木陰に座り込むと、急に眠気に襲われ、
俺も、櫻井さんも二人とも
眠り込んでしまった。
「────‥だ─よ」
微かな声がきこえる。
櫻井さんの前に、青春が立っている。
《‥確かに、そうだな‥》
２人の姿が、薄れる。
目を開けてみる。
ふわっと顔をかすめる風。
木のすき間からは、
やわらかな こもれ日がさす。
そのやわらかい陽を浴びながら、
空へ背を伸ばす草花。
空からは、
晴れ渡る青い空が見える。
ふっと香りを感じ、顔をむけると、
少しだけ咲いている桜。
翔「もう、春だね」
『そうですね‥春のきざし、か』
そこに、夏目の体から青春が姿を表す。
《ありがとう、探し物が見つかった。》
翔「そうなのか？」
《‥ああ、だがもう一つ、
やらねばならぬことが残っておる》
青春は櫻井さんの方を向き、意味深に呟いた。
そして、俺たちに手をかざした。
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嵐夏トロイメライ(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» ありがとうございます！続きも頑張りますね！ (2017年8月18日 13時) (
レス) id: 9436848ccf (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 移行ｵﾒﾃﾞﾄｳ(＾▽＾)ｺﾞｻﾞｲﾏｰｽ☆続き､楽しみにしています (2017年8月18日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2017年8月18日 9時
