春のきざし ページ39
[嵐・翔side]
青《到着だ》
ふわっと桜吹雪が消え去ると、
そこはもう森のなかだった。
夏「櫻井さん、大丈夫でした？」
『うん。』
青《それでは、
お主たちには探し物をしてもらおう》
夏目くんの後ろに、
はっきりと浮かび上がる青春。
夏「待て、この人はほんとに関係ないんだ。
俺だけで探すから、
この人をさっきの部屋に帰してくれ」
青《それはできない、二人でいなければ
意味がないのだ》
夏「ならっ‥、」
『それは、向こうの二人も同じなのか？』
《ああ。》
1度、深呼吸をする。それから、
『何を探せばいい？』
早く見つければ、向こうのみんなに会える。
青《おそらく形は見えぬ。
お主らがともにいれば 見つかるものだ。
春のきざし‥、ともいう。》
夏「分かった‥。
でも、 危険なことがあれば
すぐにこの人を助けてくれ。
俺はなんとかするから」
青《ああ、約束する。
‥巻き込んですまない、人の子らよ》
そうして、春のきざしを探し始めた。
歩き出したところで、ふと聞いてみる。
『ねえ、夏目くん。田沼くんは
僕たちのこと知らないんだよね？』
夏「あっ、少しだけ、話しましたよ。
会った、てことだけですけど」
『そうなの？
それなら、きっと向こうも動きやすいね』
智くん、田沼くん、無事に会えますように。
俺はそれを思いながら、
形も見えないようなものを
夏目くんと探し始めた。
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嵐夏トロイメライ(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» ありがとうございます！続きも頑張りますね！ (2017年8月18日 13時) (
レス) id: 9436848ccf (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 移行ｵﾒﾃﾞﾄｳ(＾▽＾)ｺﾞｻﾞｲﾏｰｽ☆続き､楽しみにしています (2017年8月18日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2017年8月18日 9時
