出会い ページ37
[夏目side]
「離せーーーー！」
《《わっーーーしょいっ！
わっーーーしょいっ！》》
ドサッ。
『うわっ！』
したたか腰を打ち付けてしまった。
一つ目《着きましたぞ、夏目様！》
牛顔《到着、到着〜》
『ってて‥。』
一つ目《あっ！いました！》
木の影から、そっとうかがう。
青《いい加減に去れ！》
黒《いや、まだ我の時期じゃ！》
一つ目《青い方が春の妖怪の青春
(せいしゅん)、
黒い方が冬の妖怪の玄冬(げんとう)です》
『青春と玄冬か‥』
「夏目？」
肩を叩かれ、振り返ると
『田沼！？』
《《なにかいるのか？》》
慌てて自分の口をふさぐ。
田沼にも
『しっー』
と指で示すと、声に出さず頷いた。
青春と玄冬が注意深く周りを見渡し、
青《誰もおらぬか‥》
玄《そのようだな。今宵はこれまでにするか》
といい、姿を消した。
『ふぅ‥。なんでいるんだ？』
田「それはこっちの台詞だよ、
八ツ原が‥？って驚いた顔してるから
気になって来てみたんだ」
『はぁ‥。ごめん田沼。
巻き込みたくなくて‥。
今はにゃんこ先生も
呑みに行ってていないから、なおさら‥』
田「夏目が危ないっていうなら、
すぐに‥」
田沼が話しているうちに、空気がはりつめる。
田「うっ‥頭が‥」
俺も気づいた。
玄《やはりいたか！》
青《人の子がいるとは‥》
青・玄《しかも二人。ちょうどよい》
ものすごい突風が吹く。
反射的に田沼の前に飛び出る。
何がが体を通り抜けた気がして‥。
《《お主らの体、とりつかせてもらう》》
という言葉だけは聞こえたが、
そこから覚えていないのだ。
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嵐夏トロイメライ(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» ありがとうございます！続きも頑張りますね！ (2017年8月18日 13時) (
レス) id: 9436848ccf (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 移行ｵﾒﾃﾞﾄｳ(＾▽＾)ｺﾞｻﾞｲﾏｰｽ☆続き､楽しみにしています (2017年8月18日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2017年8月18日 9時
