☆ 第９話〜春、近づいて〜 ページ34
[嵐・智side]
『え、何があったの？』
翔「わかんないけど‥
とりあえず布団に寝せようか？」
夏目くんの世界に来てすぐのこと。
夏目くん家で、
夏目くんと、黒髪の男の子が倒れていた。
『翔くん、夏目くんお願い』
翔「うん」
そうして、布団を敷いて
二人を運ぼうとすると、
『つめてっ！』 翔「あっつっ！」
『「え？」』
翔「智くん、なんて？」
『つめてぇ、って‥。翔くんは？』
翔「あっつ、って」
顔を見合わせ、うなずくと
『「ちょっとごめん」』
お互いに運ばない方の
おでこを触らせてもらう。
『「逆だ」』
翔「どうしたんだろう‥。
夏目くんは冷やしてあげた方がいいかもね。
もう一人の子は暖めてあげよう」
『うん。あ、でもトーコさん？
いるんじゃない？
取りに行くとき何て言う？』
翔「あっ！うーん、
でも物音がしないよ？
とうこさん、いないのかな？」
『ちょっとおいら見てくるよ』
翔「え、ちょっと智くんっ！」
静かに階段を降りて、すぐに
『翔くん、トーコさんいないみたい』
なるべく小さな声で伝える。
翔「保冷剤とかないかな‥」
翔くんもちっちゃな声で返してくれた。
『そーいやにゃんこ先生もいないな』
呟きながら、冷蔵庫を開けさせてもらう。
『お、あったあった』
翔くんと手分けして、
夏目くんはアイスノン入れてあげて
もう一人の子には
押し入れに入ってた毛布をかけてあげた。
ちなみににゃんこ先生は、
「のみにいってくる」
と書きなぐられた紙を見つけた。
『なにやってんだ、にゃんこ先生‥』
思わずため息が出た。
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嵐夏トロイメライ(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» ありがとうございます！続きも頑張りますね！ (2017年8月18日 13時) (
レス) id: 9436848ccf (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 移行ｵﾒﾃﾞﾄｳ(＾▽＾)ｺﾞｻﾞｲﾏｰｽ☆続き､楽しみにしています (2017年8月18日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2017年8月18日 9時
