世界を越えて ページ4
[嵐・和side]
部屋へ戻ると、すぐ守護呪文を
唱え、御札を強いものに変えた。
自分の部屋にいたプーレを迎えにいくと、
ふるふると震えている。
『どうした‥？プーレ』
布団をかけても治まらず、抱きしめてやると
少し落ち着いたようだ。
昨日の怖さが戻ってきたのだろうか？
『どうしちゃったんだよ、こんなに震えて。
怖くなったか？』
ぶんぶんと首をふる。
『(こんなときに強がるなよ‥)』
呪文と御札のおかげで家ではなにも起きずに
朝を迎えた。
仕事が長引き、帰りが深夜になり、
エントランスへついた瞬間。
『草木も眠る丑三つ時、ね‥』
強い寒気。今までの比にならないほどで、
身動きが取れない。
《ミツケタ‥ミツケタゾ》
《タオセ‥タオセ》
無数の声が聞こえる。
『プ、プー‥レ』
声が出せたとたん、体が動けるようになった。
「コッ！」
ポケットにプーレがいるのを確認し
無我夢中に走り始めた。
後ろからはたくさんの足音。
ガッ！
《ウヒヒヒヒヒ‥》
転ばされ、プーレがポケットから飛び出す。
《デタゾ、デタゾ！》
《ヤッテシマエ！》
『やめろーーーーー！』
俺が叫び、プーレを抱えこむ。
どうなっているか分からないがひどい痛みに
体が悲鳴をあげそうになる。
『うっ！』
ピカッ！プーレが光り出す。
翼が現れる。巨大化していく‥？
背中に俺を乗せると妖怪を振り切り
『プーレ！？どこにいくんだ！？』
夜空を飛行していく。
追いかけてくる妖怪を蹴散らし
なにかを見つけると、
『うわぁぁぁぁぁーーーーー！』
急降下し勢いよく通り抜けた──。
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嵐夏トロイメライ(プロフ) - 妖狐ゆっちー☆さん» ありがとうございます！続きも頑張りますね！ (2017年8月18日 13時) (
レス) id: 9436848ccf (このIDを非表示/違反報告)
妖狐ゆっちー☆ - 移行ｵﾒﾃﾞﾄｳ(＾▽＾)ｺﾞｻﾞｲﾏｰｽ☆続き､楽しみにしています (2017年8月18日 11時) (レス) id: 9dded9e32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐夏トロイメライ | 作成日時：2017年8月18日 9時
