幸せ

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亜嵐side









まみ「そうだな〜。ヒントをあげるなら私のおじいちゃん、大学の理事長なんです」


亜嵐「……っ」




まみちゃんがどんどん悪魔になっていく


お嬢様な感じはしてたけど理事長の孫ってほんとかよ…




でも大学の理事長…ってことは留年？退学？


いやいや、そこまで出来ねーだろ

でも就職になんか関わったりとか…



とにかくAが辛い思いするようなことだよな

そんなことさせるかよ




まみ「Aさんが大学にいられるのも時間の問題かもしれないですね」


亜嵐「あいつには手出さないでっ！！…お願い」


まみ「………」


亜嵐「………まみちゃんと付き合うから。お願い…」


まみ「Aさんにはもう会わないことも約束してください。」


亜嵐「それは……」


まみ「…出来ますよね？亜嵐くんもAさんに会わなくなれば気持ちが薄れます。そばにいなきゃダメだって思い込んでるだけなんじゃないですか？」


亜嵐「……」






俺だって何度もそう思ったよ…

でも俺のAに対する気持ちは思い込みなんかじゃない






まみ「……少しだけ、時間をあげます。…12月」


亜嵐「え？」


まみ「それまではちょっとなら会ってもいいですよ。でも12月になったら私と付き合ったから会えないって言って下さい」


亜嵐「…………わかった」







こうしてまみちゃんと付き合うことになった。



みんなには12月まで内緒。



大学を卒業したら即効別れてAに好きだって伝えよう。




それじゃあ遅いかな…


それに卒業した後にAに何かあったら？






…俺が逃げたりしなかったら
もっと早くAのこと好きだって気付けたら

こんなことにならなかったのに。




12月まであと一ヶ月



もうすぐ大好きな人に会えなくなってしまう。







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