幸せ

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亜嵐side







亜嵐『もしも〜し』


A『…』


亜嵐『お〜い』


A『…どうしたの』


亜嵐『寝てた？』


A『ねぇ、いつも何時かわかってて電話かけてる？』


亜嵐『午前２時ちょいすぎ？』





不安になって、電話しちゃった

やっぱりAとの電話が好き




どんだけ夜遅く電話かけてもいつも出てくれる






…俺ほんと自分勝手だな







A『はぁ…なんか嫌な夢でも見た？』


亜嵐『ううん、懐かしい夢見てた。吾輩は猫のやつ』


A『いつまでそのネタいじるつもり…』


亜嵐『一生！(笑)』





一生こうやってAと電話して、くだらない昔話とかしていたい




A『もう忘れてください』


亜嵐『……ねぇ、なんで俺があの日Aに話しかけたかわかる？』


A『なに、いきなり』


亜嵐『なんでだと思うの？』


A『んー、…かわいそうな子ほっとけなかったとか？』


亜嵐『ハズレ。本当はさ…』


A『うん』









好きだったから、大好きだったから…っ





亜嵐『…やっぱ教えない！』


A『気になるんですけど…』


亜嵐『いつか教えてあげるかも〜』




いまさら、何言おうとしてんだよ





A『はいはい。でも、…高校楽しかったね』


亜嵐『…え？』


A『わたし、亜嵐と友達になれてよかった』


亜嵐『……本当に？嘘じゃない？』


A『いまさらなんで嘘つくの(笑)…毎日幸せだった』


亜嵐『………っ』


A『……亜嵐？』




亜嵐『…俺も。俺もめっちゃ楽しかった！』







不安になる必要なんかなかった


Aが友達になれてよかったって思うなら、逃げたことに意味はあったのかもしれない









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