幸せ

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涼太side









正直、意外だった

亜嵐くんがAちゃんのこと、そんなふうに思ってるなんて





でも俺、意地悪だから亜嵐くんにちょっと冷たいこと言っちゃった







涼太「友達だからってさ、Aちゃんがずっと亜嵐くんのそばにいるとは限らないんじゃない」


亜嵐「え？」


涼太「Aちゃんだって、いつか彼氏ができて結婚して子供が出来るんだよ。男の友達なんて、人妻子持ちになったら会えないでしょ」


亜嵐「それはそうだけど……、あいつは俺には会ってくれる気がする。」


涼太「いつかは離れる覚悟もした方がいいんじゃない」


亜嵐「……」




Aちゃんがあまりにもかわいそうで、本当はもっと気持ち考えてあげなよって言うつもりだった

Aちゃんの恋を応援するつもりだった




でも俺も本気だから、亜嵐くんがまたAちゃんのこと好きになったら勝ち目がないって知ってるから


だったらその前に俺が奪っちゃおうって思った






俺だったら絶対にあんなに悲しい顔させないのに





俺じゃ、ダメなのかな









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