幸せ

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亜嵐side









涼太にAと離れる覚悟もしたほうがいいって言われてからずっと気持ちが落ち着かない





今までそんなの考えたこともないし、Aは当たり前にずっと俺の隣にいるって思ってたから、なんかすげー不安になって、Aに変な質問しちゃった





でもちゃんと会うって言われて。
ほら、やっぱりそうじゃん


涼太考えすぎだよ、真面目すぎんだよ




俺だって今までAと会わないでって言ってくる子とはすぐ別れてたし

今更、どっちかに恋人が出来たからって壊れる関係じゃねぇよ





ってこれ、俺のわがままだったりするのかな









A「課題出せた？」


亜嵐「え？あ、…うん！やっと春休みだ〜！！」


A「温泉、楽しみだね。涼太くんが選んでくれた旅館すごい良さそう」






最近A、涼太の話よくするようになった気がする





亜嵐「そこ、俺が最初にいいって思ったとこだし」


A「うそつけー、ずっと課題がぁ〜って唸ってただけじゃん(笑)」





でも、ちゃんと俺の横で笑ってる




亜嵐「ねぇ、A」


A「んー？なに？」


亜嵐「いや、……やっぱ何でもない」


A「え、なにそれ(笑)」









《…ずっとそばにいてくれる？》





って友達に言うことじゃないよな









亜嵐「温泉、混浴あんのかなぁ〜と思って！」


A「うっわ、直美が胸大きいからってそーゆーこと考えてんだ、直美の彼氏に殺されるよ」


亜嵐「うそだって！そんな冷たい目で見ないで……」


A「ふふ(笑)でもちゃんと課題出せてよかったね、安心した」






…ほら、いつでも俺のこと心配してくれてる



大丈夫だよな。
いきなり離れていくなんてこと、あるはずない









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