自担と道端でぶつかりまして 2 (ページ49)

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道端99 ページ49

あなたside

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靴ずれしてる私のことを気遣って

映画館に連れてってくれた

見るのは2人の男女が夢の中で入れ替わっちゃう

っていう今話題のやつ

座席のところまで誘導というか

エスコートしてくれて

何でこんなかっこよくなっちゃったのよ

とか1人で腹立ててた笑

映画はすごく感動しちゃって後半ぐらいから

終始涙が止まらなくなっちゃったけど

最後はハッピーエンドで終わったから良いな、って思った

顕嵐「お前、泣きすぎ笑」

「いや、だ、だって～」

顕嵐「泣きやめって、じゃなきゃ俺が泣かせたみたいでやだ」

何でそんな発想になるのよ…。

別にいいじゃない、泣いてたって

感動したから泣いてる、ただそれだけなのに

顕嵐「泣きやめって、もう夜遅いし、帰らないと」

もうそんな時間か、と思うと

急に寂しくなった

「嫌だ、帰りたくない…」

握られてる手にぎゅ、と力を込めて

握り返す

顕嵐「痛いから、もう分かったよ。…じゃあ、俺ん家来る？」

いつもより真剣な目をしてたから

ここで頷いたら何されるかなんて分かってた

でも、私も同じ気持ちだったから

その問いに素直に頷く

.

.

家に向かうと部屋へと通されて

いつものようにベットに腰かけると

顕嵐くんも隣に来て、手を握られた

「顕嵐くん…？」

顕嵐「怖かったんだ…」

「え？」

顕嵐「怖かったんだ、ずっと…。あのときお前に拒否られてすっごいショックだったから、また断られたらどうしよう、って。でも、さっき頷いてくれた時、すっげぇ嬉しかった」

そのまま、優しく押し倒されて

顕嵐「…だからお前のこと、抱いていい？」

そんな優しい問いかけに

泣きながらも頷いた_______