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50話 ページ6

時間は夜。梟も活発に鳴き出す時間だ。
しかし、今の私にはそんな鳴き声も耳に入らない
消灯時間はとっくに過ぎているのにレモンちゃんがいまだに寮室へ帰ってこないのだ。

あのレモンちゃんがなんの理由もなく外出をするわけがない。
何より、昼間にランスくんに言われた通り今夜は絶対に寮塔から出ないと約束をしていた。

つまり、レモンちゃんが自分の意思で出歩いているわけがないのである。

(まさか、七魔牙に襲われた…?いや、生徒は自分の所属する寮以外の位置は知らないはず…。)

部屋で考えていても埒が明かない。
昼間の約束は守れなくなってしまうが、今はそれ以上に友達の安否が優先だ。

私は杖を握り、見回りの先生と鉢合わせないように細心の注意を払って部屋をでた。





深夜の学校は不気味だ
石造の校舎はまるでホラーゲームの世界そのもの
”何”が出てきてもなんら不思議ではない

ギシ…ギシ…ギシ…

(…!これは、木が軋む音?)

しばらく歩いていると、遠くから変な音が聞こえる。
音の正体はわからないが、もしかすればと期待が膨らむ。

ゆっくりと、音がなる方へ近づいていく。

ギシ…ギシ…

角を曲がった先には見覚えのある黄色い髪とオレンジ色のリボンが見えた。
ああ、よかった!あの後ろ姿は間違いなくレモンちゃんだ!
…?だが少し様子がおかしい。

ほっと、安心したと同時に声をかけようとした瞬間、




グイッ

ドサ…




何者かによって引き寄せられた。

口元に手を押さえつけられ声が出せない。

必死に抵抗するが力強い腕はびくともしない。

半分パニックになった頭で必死に呪文を思い出し、襲ってきた相手に杖を向ける。


(何か攻撃の呪文を…!!)

「落ち着いて、Aちゃん。大丈夫僕だよ。」


杖を向けた先にはマッシュくんがいた。

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作品ジャンル:ギャグ
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あいうえお - 続きが…みたい… (4月9日 11時) (レス) id: 7f90ae69cf (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続きお願いします! (4月3日 8時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 新たなるお兄様に早く会いたい…次はどんなキャラクターにするのか楽しみに待ってます!!やっぱりシスコン系かな…?あと77話の最後のほうにグレアって書いてあるのは誤字ですか? (3月14日 22時) (レス) @page35 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
れむぴー+。.??°*(プロフ) - なんですか?これは!!!!神作じゃないですか!!最高です!更新お待ちしております! (3月10日 14時) (レス) id: dc67ab63a0 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - イラストは可愛い ストーリーは面白い 久しぶりに神作に出逢いました。ちゅきです!これからも応援しています! (3月9日 0時) (レス) id: fd38ddb771 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aramaki | 作成日時:2024年2月17日 4時

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