68話 ページ24
『というかレモンちゃん無事だったのね…!!
本当によかった。レアン寮の人に酷いことされなかった?』
ドットくんの大怪我具合のせいで忘れかけていたが、
昨日はレモンちゃんの行方がわからなくなってしまったのが部屋を出たきっかけだった。
病院でトップ3の3人を頑張って問い詰め、無事であるとは聞いていたが、
元気なレモンちゃんを実際に見るまでは気が気でなかった。
「はい!マッシュくん達のおかげで私は大丈夫です。
あと、Aちゃんが私を心配して探しにきてくれたこと聞きました…それが原因でレアン寮の人たちに襲われたことも…。
私のせいでAちゃんに酷い怪我をさせちゃいました…。ごめんなさい…」
レモンちゃんの止まった涙がまた溢れ出してしまう。
今回の被害者は彼女だ。むしろ勝手に自己判断で出てしまった私の方に非がある。
『レモンちゃん泣かないで。
この怪我はただの不注意が原因だったのよ?
私は大切な友達を迎えに行っただけ、だからレモンちゃんが謝ることは何もないの。』
「うう〜Aちゃん〜”ありがとうございますぅ…」
レモンちゃんの瞳から溢れる涙を拭いながら頭を撫でる。
ああ、本当に可愛い。
さっきまでの最恐お兄さん達に凍らされた心が溶けていく…
「あそこだけすごいホワホワ空間になってる…」
「後で僕もAちゃんに褒めてもらわなきゃ」
「マッシュくんは何を言っているの???」
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あんな大事件が起きた次の日でも普通に授業はあるようで
私はいつも通り授業を受けつつ、頭の片隅で数時間前に交わした契約もとい新しい友人とどう距離を取るか考えていた
『(アベルさん…ていったっけ。
あの人の本当の目的はわからないが、下手に会いたくはないな。
一度マッシュくんにボコられたわけで、今後は学校内で派手な動きは取らないとは思うけど…
…まあ、寮が違うわけだしそんな頻繁に会うことはないよね。。)』
「…ちゃん、Aちゃん!!」
ハッと思考が現実に引き戻される
気がつけば授業は終わっており、隣からレモンちゃんに声をかけられていた
「あ、やっと気づきましたね!ほら!準備に行きますよ!」
『ごめんごめん…ん?準備ってなんの?』
「も〜さっき説明したじゃないですか!
マッシュくんの勝利を祝って、祝勝パーティーをするために
ご馳走の準備をしようって!」
『あ〜、いってたね。
じゃあ行こっか』
「俺も手伝うぞ」
そう声をかけてきたのはランスくんだった。
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あいうえお - 続きが…みたい… (4月9日 11時) (レス) id: 7f90ae69cf (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続きお願いします! (4月3日 8時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 新たなるお兄様に早く会いたい…次はどんなキャラクターにするのか楽しみに待ってます!!やっぱりシスコン系かな…?あと77話の最後のほうにグレアって書いてあるのは誤字ですか? (3月14日 22時) (レス) @page35 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
れむぴー+。.??°*(プロフ) - なんですか?これは!!!!神作じゃないですか!!最高です!更新お待ちしております! (3月10日 14時) (レス) id: dc67ab63a0 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - イラストは可愛い ストーリーは面白い 久しぶりに神作に出逢いました。ちゅきです!これからも応援しています! (3月9日 0時) (レス) id: fd38ddb771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aramaki | 作成日時:2024年2月17日 4時