【MASHLE】2 イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

66話 ページ22

Aは傷の調子も良く、その日のうちに退院することになった
トップ３との対談も無事終わりワースさんは彼らと一緒に学校へ帰っていく。
私もランスくんが戻ってきたので一緒に迎えの魔法タクシーに乗り込み一件落着…と思ったが

しかし、一つ問題が発生した。
顔を合わせてからランスくんが一度も口を聞いてくれないのだ。

『あのぉ、ランスくん。怒ってますよね…？』

「…。」

『わかってます。今回は完全にコチラの失態でした』

「…。」

『あれだけ言われていたのに、勝手に寮を出た上まんまと敵の罠にかかって絶体絶命。
しかも、ランスくんのお手を煩わせて病院へ搬送。
コイン争奪戦の邪魔をしてしまいました…。』

「…。」

彼の”目的”の邪魔をしてしまったのだ。
どんな事情かは聞いていないが、彼は覚悟を持って学校に入学し神覚者とやらを目指している。
いくら彼が優しくても、これは流石に許されることではない
ならせめての罪滅ぼしにたまたま持っていた私のコインを彼に渡して謝ろう

『…本当にすみません…。
あれだけ言ってくださったのにこれでは親友失格です。
なので、私のコイ…「違う。」…え？』

「俺は別にそんな言葉が聞きたかったわけじゃない。
これを見てみろ。」

ランスくんの手の中には３枚の金貨があった

「マッシュの奴がマギア・ルプスから奪ったコインだ。
1人３枚ずつ分けると言ってきた。気に食わない奴だ。」

『な、なんだ…。よかったじゃないですか。
あれ、じゃあなんで怒ってたんですか？』

「別に怒っていたわけでも、お前を責めるつもりもない。
あれは仕方のなかったことだ。
ただ、俺はあの時2回も肝を冷やしたぞ。」

『あはは、、、
ですよねすみません』

「決闘場から落とされて、やっと合流できたと思ったら
あのグラサン男に潰される直前のお前がいた。
しかも、あの時のお前完全に諦めていただろう。」

『(うわバレてた…)』

「しかも、あの変な死刑囚に切られて出血も止まらない…。一時は本当に死ぬんじゃないかと焦ったさ。
つまり、お前は俺に２度も命を救われたんだ。たっぷり感謝してもらわないとな？」

コチラを見下ろしてランスくんはニヤリと笑う
…無駄に顔が良いせいで余計に腹が立つな

『な、何がお望みでしょうかランス様…。』

「そうだな、今度出かける時にでも考えるとするか。」

『ひぇ…一体いくら奢らされるんだ…』

「何か文句あるのか？」

『滅相もございません喜んでお付き合いします！！』

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