【MASHLE】2 イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

62話 ページ18

「先程も言ったが僕達は君に危害を加える気は一切ない。
なにしろ七魔牙(マギア・ルプス)は君の友人に負けてしまったからね」
『友人ってまさか…。』
「マッシュ・バーンデットという少年だよ」
『あぁ、やっぱり…』

私が地下に落とされてからは完全に別れてしまったが
知らん間に彼はライバル寮のトップ組織を壊滅させていたらしい

まじで何者なんだ、マッシュくんて…

『その決闘が原因であなた方も怪我を負われたんですか？
病院に来るほどに？』
「いや、それはまた別件さ。
後ろにいるアビスが…、すまない。彼はあまり女性慣れしていなくてね」

あれ、そういえばウォーカーさんの後ろにいる方
全く喋らないどころか、姿も見せてくれないな

『？…あっ』
「！？あ、えっ、…あば、ば」

ウォーカーさんの後ろを覗き込むといつぞやの
仮面なし仮面さんがいた

「おや、2人は面識があったのかい」

『先日いきなり襲いかかって来られて(死の)キスをされそうになったんですよ』

「はぁ！？だ！！から！！それは勘違いと！！言ったじゃありませんか！！！」

「「『あ、しゃべった』」」

あばあばとしか喋らなかった仮面さんは急に喋り出した




「…アビス。僕はあまり私情に口は挟みたくないが、そういうのはいかがなものかと思うよ。」
「アベル様！？ですからこれは誤解なんです！！」
「あ”あ”！？アビスてめぇうちの妹に手ぇ出しやがったのか！？」
「貴方は黙っていて下さい」
「え、コイツなんか俺にだけ冷たくね？」

扉の前でガヤガヤと話しているとナースさんらしき方に怒られ、
七魔牙のトップ３はシュンと大人しくなり私の病室の中へ入ってきた。

(いや、出てけよ)

「…コホンッ。あのですね、あの時は貴方に襲い掛かろうとしたことは認めますが、決してそのような下劣なことをしようとしたわけではなくでですね…」
『わかってますよ？仮面さんの反応が面白いのでつい。』
「っこ、この人〜！！！私、嫌いです！！」

毎回あまりにもいい反応をくれるので
つい揶揄いたくなってしまう。
あっでもこの人No.２か。殺されるわ

「まぁ、アビスのことは置いておいて、本題に入ろう。
僕は君に一つ聞きたいことがあってね。」
『はい、いいですけど…。』

改まってアベルさんから話を切り出される。

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