【MASHLE】2 イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

59話 ページ15

《初めまして、ワタシはアーロン・ミスキーと申します。以後お見知りおかなくて結構です。》

「アーロン・ミスキー…連続殺人鬼の死刑囚じゃないか？
どうしてここに…」
「…最悪だ。こいつはおそらく、 無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)の手先だぞ。
俺たちを消しにきたのか？」

？？イノセント・ゼロ？
マギア・ルプスといい、この世界の組織名ってそういうのばっかなの？
悪の組織そんなにいっぱいあっていいのかよ

《理解が早くて大変よろしいですねぇ
命令ではそう言われましたが…
まぁ、皆切り刻めば同じことです》

ザシュッ

『…あ？』

右肩から左足にかけて猛烈な痛みが走る
まるで体が焼けているかのような熱と痛みだ

『あ”あ”あ”ぁ”！！』
「A！！！」
「おい！！何が…、てめぇ！何しやがった！！」

《ワタシの固有魔法は【ザ リッパー】
見えない刃が貴方達の肉を切り裂き、最後はバラバラになるだけ…
いいですねぇ、ワタシ女があげる悲鳴が大好物でして
お嬢さんのその顔、とってもそそります。》

下品に上がった口角を男は隠そうともしない
再び男は杖を振りかざす
今度はワース目掛けて魔法を使うが…

ドロォ

ワースだったものは半分に別れ、泥のように崩れ落ちた

「てめ、俺の妹になにしやがんだ…
こっちは10年ぶりの感動の再会だってのによぉ！」

ワースが地面からニョキニョキと5人現れる
男は分身全員に攻撃するが、それは泥へと戻るだけ

「残念だったな。俺とお前じゃぁ相性最悪だ」

《…っち、元素の魔法使いか》

男はワースへの攻撃を諦め、今度はランスへ狙いを定める

「…」

しかしランスは慌てるどころか、動きもしない。

《おや、潔く殺されたいのですか？》

「…グラサン男も、貴様も、俺からしたら同様のグズだ。
だが貴様は度を越えすぎた。わかるか？
俺の親友を傷つけたんだ…。死ぬなんて甘いもんじゃ済まないぞ」

ランスはひどく冷徹な視線をむけ男に杖を振る

「”グラビオル”」

男は地面にめり込む。

男は混乱した。
相手はただの学生。
普通であればこの程度の魔法はすぐにかき消せるはず。

しかし、今は学生の魔法に押されているのである

《(なんだこの魔力量は！？)》

60話→←58話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す