56話 ページ12
［主人公side］
目の前に大きな巨像が現れる
格の違いを見せつけられ杖を握る手から力が抜けていくのを感じる
(魔法か？魔法だよな？
これ魔法ってレベルじゃないだろ)
”セコンズ”とは
魔法の中でも特に難易度の高いものであり
魔力量を多く持つ二線魔導士の中でも
ごく限られた者にしか扱えない高等魔法である
固有魔法も扱えないパンピーには高次元すぎる代物だ
「かわいそうになぁ
価値のねえお前のオトモダチも無価値同然だぁ！
好きに生きる資格がねぇんだよ？
俺はお前とは違う！！価値のある人間だ！！
見ろ！！
この魔法はお前らじゃ一生だとりつけない領域だぁ！！！」
悪魔のような姿をしたゴーレムが襲ってくる
頭をフル回転させ対策を考えるが、意味がない
質量が違うのだ
『(終わった、濃い人生だったなぁ)…うぉわっ！！！』
そう諦めモードに入っていると体が誰かに抱えられる
ギリギリゴーレムの攻撃を回避することができた
急な衝撃につぶってしまった瞼を開けると、視界には見慣れたサラサラ水色ヘアーが映った
「こいつが無価値だと…？
ならば、こいつの親友である俺が貴様に勝ったら
貴様はそれ以下のカス野郎だな。」
私を抱き抱えたのはランスくんだった
……知らん間に親友にレベルアップしてたらしい…。
「なんだテメェ、兄妹水入らずを邪魔してんじゃねぇよ」
「フン…兄妹なら尚更貴様はカス野郎だ。
兄というものは、妹を大切にする義務がある！」
なんかこの2人の会話噛み合ってなくね？
「今度は俺が相手だ」
ランスくんが杖を向け構える
「お前2本線のくせに、こんな無価値とつるんでちゃもったいねえなぁ
人ってのは自分と同じレベルの人間と固まるべきなんだよ。
あんなアドラのゴミクズまで一緒じゃテメェの価値が下がるだけだ。」
さらにベラベラと持論を語りながらもワースはゴーレムによる攻撃の手を止めない
しかし、ランスは身を翻し攻撃を躱わしていく
「貴様はヤツらを劣等生呼ばわりするが何もわかっていないようだな」
「あ…？」
「俺はヤツの言葉で大切なことを思い出せた」
「…。」
「何より、俺はこいつが無価値な奴とは思わん。
バカみたいにお人好しなところもあるが、馬鹿では無い。
己の実力を理解し、その上で最大限の最適解を見つけ出せる奴だ。
血が繋がっている癖にそんなことも知らないのか？」
(え、えへへ。なんかすごい褒められてるな…)
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あいうえお - 続きが…みたい… (4月9日 11時) (
レス) id: 7f90ae69cf (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続きお願いします！ (4月3日 8時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 新たなるお兄様に早く会いたい…次はどんなキャラクターにするのか楽しみに待ってます！！やっぱりシスコン系かな…？あと77話の最後のほうにグレアって書いてあるのは誤字ですか？ (3月14日 22時) (レス) @page35 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
れむぴー+｡.??°*(プロフ) - なんですか？これは！！！！神作じゃないですか！！最高です！更新お待ちしております！ (3月10日 14時) (レス) id: dc67ab63a0 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - イラストは可愛い ストーリーは面白い 久しぶりに神作に出逢いました。ちゅきです！これからも応援しています！ (3月9日 0時) (レス) id: fd38ddb771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aramaki | 作成日時：2024年2月17日 4時
