【MASHLE】2 イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

45話【吸魂鬼のキス？】 ページ1

【吸魂鬼のキス】
吸魂鬼のキスとは、吸魂鬼が人の魂を吸い出す行為であり、 そのあまりの苦しみから「死より残酷」であると言われている。

-HARRY POTTER WIKI より参照-
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本日の放課後は、学校内の図書館で
思う存分に魔導書を読み漁っていた。

普段であれば誰かしら邪魔が入ってくるが、
本当に珍しいことに悠々自適な時間を過ごすことができたのだ。

しかしそのあまりの平和さにうっかり居眠りをしてしまった。

図書館の中でも特に人から見つけづらい位置に鎮座していたせいで、管理人に起こされることなく、気がつけば梟の鳴き声で起こされる時間になっていたわけである。

こんな時間に寮室から出ていることがバレてしまえば減点待ったなし。
私は誰とも鉢合わせしないことを願いつつ、自分の寮室へ向かっていた。

そのはずだったのだが…

(変な仮面被った化け物に人が襲われてる…)

目の前に広がる光景の恐ろしさのせいか
頭から血の気が引くのを感じる。

”それ”はフードを深くまで被り、さらに不気味な仮面をつけていて顔は全く見えない。
大きなマントのせいで体のシルエットもよくわからず、月明かりのみではその正体が人かどうかも怪しい。

(こいつ…まさか、新種の吸魂鬼(ディメ○ター)か！？)

ハ○ポタオタクにとってはある意味嬉しい出会いではあるが、それと同時に最悪な状況であることを理解した。

襲われれば対抗手段を持たない私は”あのキス”によって、最低の苦しみと共に魂を吸い取られる。
この場から逃げなくては、そう頭では理解しているが恐怖のせいで足が全く動かない。

その瞬間、こちらを様子見していた”それ”はこちらに近づいてきた。

(これは…まさか！！)
『っうわ！！キスされるー！！！！！』

ドテッ
”それ”は何故か素っ転んだ

「っは、はぁ！！？キス！？
わ、私はそんなハレンチなことはしない！！！！」

あれ、しゃべった？

「私をなんだと思っているんだ！？そんなケダモノと一緒にするな！！」

転んだ衝撃のせいか、仮面がポロッと取れる。
その下には、恐ろしい化け物の正体はなく、
左右非対称の瞳を持った普通の少年の顔があった。

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