8話 ページ9
『結局杖屋見つからないな…
今日の買い物は諦めて使用人さんに頼もうかな』
シュークリーム好きの不思議な少年と別れてから1時間
Aは結局杖屋にたどり着くことはなかった。
『はぁ、帰る前に何か食べよう』
そうため息混じりに呟き、近くにあったカフェに向かうと
入れ違いに水色頭の少年とすれ違った。
(随分と派手な髪色だな…
そういえば街の人の中にも赤だったり緑だったりいたなぁ
映画版ではあまり見かけなかったけどやっぱり魔法使いってそういうもんなのかな)
などとどうでもいいことを考えていると
カフェのテラスに何か光っているものを見つけた。
(ネックレス…?いや、ペンダントだ。)
銀色のペンダントにとても可愛い少女の写真が入っているのがチラリと見えてしまった。
お店は夕方にも関わらずほぼ満席。お店を出て行ったのは先ほどの水色頭の彼のみだ。
つまり必然的持ち主は彼だろう。
お店の人に渡してもよかったが、もしこれがとても大切なものだとしたら?
ペンダントにしまうなんて絶対大切な人の写真に決まってる。
無くしたとおもって悲しまれるのも、夢見が悪い
Aは急いでペンダントを握り水色頭の少年を探しに店を出た。
ペンダントの持ち主はまだそこまで離れていなかったようで見つけるは意外と簡単だった。
『あのー!水色ヘアーのおにーさーん!』
名前も知らない彼を呼ぶために、
とりあえず安直に身体的特徴を叫びながら追いかける。
「 ……?俺のことか?」
水色頭の少年がこちらに気付いてくれたようだ。
随分と端正な顔立ちがこちらを振り返る。
『はぁ…はぁ……これ、さっきの(ゲホッ
カフェのテラスにおいて(ゲホッオエ
あって、
多分あなたのものじゃない…
ですか(ゲホッ…?』
「…おい、あんた大丈夫か?
…!?それっ!」
とてつもない不審者を見るような
怪訝な視線を向けられたが
ペンダントは無事持ち主に返すことができた。
…大学生の体力舐めるなよ。
運動なんて記憶のある限り高校生の球技大会以来だ。
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さんぽ - 絵がとてもかわゆい、、、ありがたや (2月25日 11時) (レス) @page27 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵が神ィィ (2月15日 19時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 迷惑コメント作戦神すぎますw (2月15日 19時) (レス) @page49 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - パッフルパフリストラされてるって言うの好きすぎますwwww (2月15日 19時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
左右田湊翔(プロフ) - わぁお絵が上手すぎる、、、、これはめしうまです (2月15日 16時) (レス) @page50 id: a4020dc7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aramaki | 作成日時:2024年1月29日 20時