【MASHLE】イーストン魔法学校？ホグ〇ーツじゃなくて？

5話 ページ6

┊︎┊︎┊︎┊︎ｽﾞｰｰｰｰｰﾝ……┊︎┊︎┊︎┊︎


黒髪マッシュヘアーの少年は見るからに落ち込んでいた。
アニメでしか聞いたことがないような落ち込む音が聞こえる。

『あ、あの、良ければカバンを取り返して頂いたお礼にシュークリームを奢らせてください。』

「ﾊﾟｱ)え！いや…たまたまですし。…それにこれ限定シューだし…」

口では遠慮の言葉を並べるが、
見るからに落ち込んだ様子の彼を見て
流石に罪悪感からああそうですか、なんていえない。

『うっ…とりあえずお店を教えてもらえますか？もしかしたらまだ残ってるかもしれないし！』

そう言ってなかば無理矢理マッシュヘアーの彼を引っ張りお店に案内してもらった。

…伸びたひったくり犯は警察がなんとかしてくれるでしょう。




『限定シューまだ残ってますか？あるだけ下さい！！』

「まいど！残り12個あるけど全部買うかい？」

『はい！』

運良くまだ残っていたらしく、お詫びとして勢いである分だけ購入した。

…シュークリーム好きでもそんなに食べないか？

「え！こんなに貰っていいんですか？」

『ええ、運良くまだ残っていましたし。多ければご家族と分けて下さい。』

流石に押しつけすぎただろうか。
そう考えもしたが、いらない心配のようだ。
表情にこそ出てはいないが、今度は彼の周りから喜びのオーラのようなものが溢れんばかりに出ていた。

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